正規と非正規のあいだ

正社員と非正社員の時給格差、50代は2.5倍
　日本における正規労働者と非正規労働者間の賃金格差は、OECD諸国のなかでもきわめて大きく、同一労働同一賃金の原則がまったく考慮されていない。（ちなみに、もっとも格差が小さいのは、北欧諸国とオランダ。）正規労働者、とくに中高年齢層の賃金を大幅カットし、その分を非正規労働者の賃金にまわすか、派遣とパート雇用の規制を強化し、正社員（正職員）の数を一気に増やして、格差を是正するしかないと思うのだが、労組も含めて、自らの既得権益を削ってでも格差を是正する気なんかさらさらないのが現状だ。とはいえ、まず自らの職場で不遇な思いをしている非正規社員（職員）の正規化をはかっていくのが常道なのは当たり前だのクラッカー（←いつの時代の台詞だ？ww）と思ってたら、こんな記事。

格差社会を偉そうに憂う朝日は「非正規雇用」がお好き
　というわけで、マスコミも含めて、格差問題を声高に問題視している連中のほとんどはとんでもない偽善者でしかないということを、とくにわけーもんはしっかり認識しておくべきだろう。「30以上の大人の言うことは信じるな。」もちろん、わたしも含めて、だ。

対談ダイジェスト 西原理恵子さん×勝間和代さん 母の苦労を知れ
　こんな不正義と偽善がまかりとおるよのなかをどう生き抜いていくべきか、若い女性には参考になりそうな対談だ。ただし、西原さんも勝間さんも、たぐいまれな能力をもち、またそれを伸ばす努力を惜しまなかった人であることをふまえておくべきだろう。所得分配の不公正をただす根本的な政治体制の革新が起こらない限り、安心して仕事をし子どもを産み育てやがて老いて死んでいく平凡な人生さえ保障されることはないだろう。