小児科医、児童精神科医、看護師、ソーシャルワーカー等、子ども虐待の被害者の治療と保護、そして虐待防止啓発活動に尽力してきた人々の、貴重な記録の集大成といえる内容となっている。また、紹介されている三つの事例は、異種専門家どうしの協同の営為のあり方のモデルとして、おおいに参考になるだろう。
『120年後の約束』は、その三つの事例をコミックにしたものだ。紹介されている事例はまったく同じなので、『凍りついた瞳 2020』と併せて読む必要はない。『120年後の約束』は、小・中学生向きだ。
この二冊のうち一冊で良いから、子どもも含めて、すべての人々に読んでもらいたいものである。
椎名篤子編著,2019,凍りついた瞳 2020──虐待死をゼロにするための6つの考察と3つの物語,集英社.(2.29.2020)
目次
第1章 救えなかった命
虐待死の現実、これから目指すべきこと
十字架を背負って
第2章 命を守るそれぞれの役割
妊娠期から支える、子育てを支える
「親」って何ですか?
第3章 死を乗り越えた子どもたちを支えるために
虐待死をまぬがれた子どもの“いま”を支えるために
死を乗り越えた子どもたちへ
子ども虐待死を報じる連日のニュースに憤り嘆くだけでは、何も変わらない。解決に向けて、一歩でも前に進むために…!
YOU biz・高倉みどり,2019,120年後の約束,集英社クリエイティブ.(2.29.2020)
目次
第1話 親ってなんですか
第2話 十字架を背負って
第3話 死を乗り越えた子どもたちへ
子どもの虐待死が後を絶たない。いま、虐待死ゼロを目指し、医療の最前線で闘う人たちがいる。死をまぬがれた子どもたちの成長を、全力で支える人たちがいる。子どもの虐待防止の「今」を描くドキュメンタリーコミック!
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