大澤真幸の、「不可能性の時代」が云々という議論には(聴き飽きて)さすがに辟易したが、それ以外の講演録にはそれなりに聴かせどころがあり、読んで損はないだろう。
反知性主義、医療と介護の問題をはじめとして、大学生が幅広い知見や思想に触れ、問題意識を涵養するには良い本だと思う。
いずれ劣らぬ論客たちが、この先10年に日本が直面するさまざまな課題を明らかにする講義録。反知性主義、医療問題、グローバル化、教育問題、超高齢化、格差社会、ナショナリズム…国家の有り様を根幹から揺るがしかねない重要なテーマについて、それぞれの知見を駆使して大胆に予測。「劣化」しつつあるという日本の未来に、リアルにして斬新な処方箋を提示する。朝日新聞社と集英社の協力による連続講座「本と新聞の大学」第3期の書籍化。
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