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本と音楽とねこと

属国民主主義論

内田樹・白井聡,2016,属国民主主義論──この支配からいつ卒業できるのか,東洋経済新報社.(1.19.2021)

 本書は、内田樹さんと白井聡さんの対談集であるが、最初から最後まで、「そうそうそのとおり」と共感しながら読んだ。
 トランプが来日した際、ゴルフ場にて、安倍晋三がバンカーのなかで、すってんころり転んで、慌てて立ち上がりトランプのあとを追っかけるシーンを思い出す。戦後75年経過しても、実質、いまだにアメリカ合衆国の属国に甘んじる日本を象徴する情景だろう。宮台真司さんは、「(アメリカの)うんこのついたケツの穴を舐める(日本)」と形容したが、言い得て妙である。
 「鬼畜米英一億玉砕」から「米国のケツ舐め似非民主主義」に転じるのに一日も要しなかった「日本人」の心性。どいつもこいつもあほ面こいた世襲政治家集団、自民党をいまだに支持し続ける「日本人」。政治のみならず、経済・社会システム、心性、これらすべてについて劣化が進み続けるのみである。

「尊米攘夷」化する日本。自発的隷従の論理と心理を抉り出す!「コスパ化」「消費者化」「数値化」「幼稚化」「階級化」をキーワードに徹底討議!「永続敗戦」レジームで対米従属を強化する日本。いつ、主権を回復できるのか。どのようなかたちで、民主主義を実現できるのか。

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