さて、トミー・ボーリンである。まず言っておきたいのは、リッチー・ブラックモアのように、ギターをやたら速く弾けるだけのおバカなナルシストと一緒にするな、ということだ。トミー・ボーリンは、ギタリストとしてはもちろん、ボーカリスト、コンポーザーとしてもたぐいまれな才能をもっていた。リッチー・ブラックモアのようなあほとは格が違うんである。
本作は、トミー・ボーリンのソロ2作目にして最後のアルバムである。ギター、ボーカル、パーカッション、サックス等々が、ロックンロール、R&B、ボサノバ等を自在に越境し、一瞬一瞬、これ以上のものはありえないと思えるほどの音を奏でていく。惜しむべきは、スタジオワークが劣悪で音質がクリアでないこと。いずれにしても、文句なしに1970年代屈指の名盤である。
トミー・ボーリンは、本作リリース後、ドラッグの事故で、急逝した。享年25歳であった。
Track List
1.Bustin' Out for Rosey
2.Sweet Burgundy
3.Post Toastee
4.Shake the Devil
5.Gypsy Soul
6.Someday, We'll Bring Our Love Home
7.Hello, Again
8.You Told Me That You Loved Me
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