新訳が出たばかりだが、これからも読み継がれていくべき古典といっていいだろう。
最終的には金本位制の崩壊に至った19世紀文明の経済史が中心だが、救貧法やスピーナムランド法等をめぐって展開される、産業社会初期の変動についての説明と評価が興味深かった。
マルセル・モースの『贈与論』ともども、肥大化した市場経済を相対化し、その暴走を食い止める社会政策を考えていくのに有益だ。
最新の画像もっと見る
最近の「本」カテゴリーもっと見る
最近の記事
カテゴリー
バックナンバー
人気記事