ネトウヨと化したかに思えた父親を嫌悪していた鈴木さん。
父親の死後、ネトウヨ化の真相を探るべく、母親、姉、姪、(父の)知人から父親の言動について話を聞き、自らの偏見に気付く。そして、こころの中で父親と和解する。
延々と綴られるモノローグにはいささか食傷したが、死んだ親へのあまりにも深い思いには感心した。
社会的弱者に自己責任論をかざし、嫌韓嫌中ワードを使うようになった父。息子は言葉を失い、心を閉ざしてしまう。父はいつから、なぜ、ネット右翼になってしまったのか?父は本当にネット右翼だったのか?そもそもネトウヨの定義とは何か?保守とは何か?対話の回復を拒んだまま、末期がんの父を看取ってしまった息子は、苦悩し、煩悶する。父と家族の間にできた分断は不可避だったのか?解消は不可能なのか?コミュニケーション不全に陥った親子に贈る、失望と落胆、のち愛と希望の家族論!
目次
第1章 分断
第2章 対峙
第3章 検証
第4章 証言
第5章 追想
第6章 邂逅
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