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沖浦史学・民俗学の魅力と成果とがぎっしり詰まった一冊。
「日本人」の来歴、天皇制ヘゲモニーの虚構性、被差別民衆が一身に担ってきたサブカルチャー(現在のメインカルチャー)の水脈を知るだけでも価値があるが、儒教を基底にした<貴・賤>観念と、バラモン教、ヒンドゥー教を起源とする<浄・穢>観念とが混交し、日本文化のなかに身分差別文化が定着していった過程についてもぜひとも理解しておきたいところだ。
内容
日本列島にあいついでやってきた諸民族の源流論と、先住諸民族を制圧しつつ成立したヤマト王朝の形成史という二つの論点を天皇制論義の基礎に置き、“日本単一民族”論の虚妄性の批判という今日的なテーマを実証的に展開する。日本民族の諸源流、天皇制、、芸能史、問題を横断的に考察する、沖浦学の記念碑的著作。
(「BOOK」データベース)
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