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本と音楽とねこと

ニッポン若者論

三浦展,2010,『ニッポン若者論──よさこい、キャバクラ、地元志向』筑摩書房(文庫,¥819)'10.10.29

 久しぶりにおもしろいと思えた若者文化論だ。
 毎度のことながらデータの羅列には辟易させられるが、そこから引き出されるおっと思わせる知見は新鮮だ。
 見田宗介との対談も興味深かった。これだけの本が文庫で読めるなんてすばらしいことだ。

目次
はじめに ジェネレーションZとは
第1章 地元志向―格差固定社会における自己肯定感の根拠
第2章 キャバクラ嬢になりたい女子―雇用危機が生む新たな職業選択
なりたい職業別インタビュー
第3章 スピリチュアルにはまる若者―「近代」の「解凍」の時代における「凝固」
第4章 よさこいを踊る若者―地域社会の解体から生まれた「J」志向
若者インタビュー
対談 「進歩」が終わった世界を若者はどう生きるのか(見田宗介×三浦展)
結 あとがきにかえて

地元が好きで、よさこいを踊り、スピリチュアルを信じる「ジェネレーションZ」世代。バブルのさなかに生まれ、小学校入学時にはバブルが崩壊、その後の「失われた10年」とともに青春期を過ごした彼らの生態は、これまでの「戦後」の常識では捉えることができない。人気職業ベストテンにキャバクラ嬢がランクインしたことでマスコミを騒がせた話題の書『日本溶解論』を全面改訂。大幅に加筆し、ついに文庫化。

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