ジョン・スチュアート・ミル、村上泰亮、見田宗介、イエスタ・エスピン=アンデルセンらが展開してきた議論のエッセンスを、「定常型社会」というコンセプトのもとにがっつりまとめあげた好著である。人口学、脱工業社会論、環境問題論の視点から社会福祉の意義を再考する部分はとても刺激的だった。
経済不況に加え、将来不安から閉塞感をぬぐえない日本社会。理念と政策全般にわたる全体的構想の手掛かりは何か。進行する少子高齢化のなかで、社会保障改革はどうあるべきか。資源・環境制約を見据えて、持続可能な福祉社会のあり方を論じながら、「成長」にかわる価値の追求から展望される可能性を提示する、問題提起の書。
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