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本書の特色は、グローバリゼーションの歴史と動向について、経済、政治、文化のすべての側面をていねいに論述している点にある。ニクラス・ルーマンの機能分化論を詳しく再検討していることも含めて、既存の社会理論と現実世界とを照合する試みも随所で展開されている。
目次
はじめに
序 章 社会の地殻変動としてのグローバリゼーション
第1章 主権国家とウェストファリア体制の誕生
第2章 国際化とその前史
第3章 国際化から超国際化へ
第4章 機能分化の変容
第5章 グローバル社会の構造と理論
終 章 グローバリゼーションの行方
あとがき
引用文献
さらに読み進む人のために
二十世紀後半以降に急速に進んだ、「グローバリゼーション」と呼ばれる地球的規模の相互依存。今や国内領域と国外領域、政治と経済と文化を、切り離して論ずることはできない。中世と近代の社会的要素が混在した十七世紀の社会と、多くの類似点をもつ現代社会が形成する、入れ子状のネットワークと、その境界のゆらぎが生み出す新たな社会の可能性を、近代以降の歴史の中で問い直す。
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