本と音楽とねこと

犬を返す

 一週間前に路上で保護したチワワは、飼い主への電話が通じなかったため、一時は拙宅で飼うことにしたが、思い直して、飼い主の居所をGoogle Mapで検索し、訪ねに行ってみた。
 崩れ落ちそうな平屋の住宅に玄関はない。道路に面した窓が少し開いている。声をかけたら飼い主、その人だった。傍らにはねこもいた。
 近くに停めていたクルマでいったん帰宅しチワワをケージに入れ、クルマと徒歩で再び飼い主の元に出向く。無事犬を引き渡した。
 飼い主は、高齢の(おそらく)独居男性。部屋はゴミで埋まり、何ヶ月も、もしかして何年も風呂に入っていないと思われる飼い主ともども、猛烈な悪臭を放っていた。なんでも、からだをこわして働くこともできないらしい。くだんのチワワは、トイレのしつけが全くできていなかったが、このゴミのなかで糞尿を垂れるのだろう。
 ホームレスには犬、ねこを飼っている人が少なくないが、病気・事故→失業→家族離散→生活保護+独居、もしくはホームレスという転落過程は、よくあるケースではある。
 犬を無事飼い主の元に返せてほっと安堵したが、こんな不衛生な生活環境では、いずれ重い病で倒れてしまうだろう。犬やねこも住みかを失うことになる。
 路地に一歩分け入ると、こんな貧困世帯はざらにある。今回は、ひょんなことから、路地裏の世界を垣間見ることになった。

 室内で飼うのは、ねこ一匹でいい。今度迷い犬がいても、見て見ぬふりをしよう。





 

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コメント一覧

unacool&あにやん
とりあえず
まぁこれで、よかったんじゃないでしょうか。その犬の行く末は・・・ですが、飼い主さんに無事にお返しすることができましたから。

うちも、室内で♂猫(きゃんたま取っ払い済)を飼っております。笹沖のアミーゴで里親として譲り受けました。トイレの躾はできていたのですが、爪とぎの習性は放置していたため、ソファーが見るも無残な姿になってますw
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