崩れ落ちそうな平屋の住宅に玄関はない。道路に面した窓が少し開いている。声をかけたら飼い主、その人だった。傍らにはねこもいた。
近くに停めていたクルマでいったん帰宅しチワワをケージに入れ、クルマと徒歩で再び飼い主の元に出向く。無事犬を引き渡した。
飼い主は、高齢の(おそらく)独居男性。部屋はゴミで埋まり、何ヶ月も、もしかして何年も風呂に入っていないと思われる飼い主ともども、猛烈な悪臭を放っていた。なんでも、からだをこわして働くこともできないらしい。くだんのチワワは、トイレのしつけが全くできていなかったが、このゴミのなかで糞尿を垂れるのだろう。
ホームレスには犬、ねこを飼っている人が少なくないが、病気・事故→失業→家族離散→生活保護+独居、もしくはホームレスという転落過程は、よくあるケースではある。
犬を無事飼い主の元に返せてほっと安堵したが、こんな不衛生な生活環境では、いずれ重い病で倒れてしまうだろう。犬やねこも住みかを失うことになる。
路地に一歩分け入ると、こんな貧困世帯はざらにある。今回は、ひょんなことから、路地裏の世界を垣間見ることになった。
室内で飼うのは、ねこ一匹でいい。今度迷い犬がいても、見て見ぬふりをしよう。
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unacool&あにやん
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