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本と音楽とねこと

ソーシャル・キャピタル

宮川公男・大守隆編,2004,『ソーシャル・キャピタル』東洋経済新報社(¥3,360)10.6.15

 パットナムやアスレイナーらの論文が読めるだけでも手に取る価値があるのだろうが、日本の経済学者が書いた論文がことごとくつまらない。まず、文章がわかりにくい、というより下手くそ。内容にも創造性のかけらさえない。なに考えてんだか。

目次
1章 ソーシャル・キャピタル論―歴史的背景、理論および政策的含意
2章 ひとりでボウリングをする―アメリカにおけるソーシャル・キャピタルの減退
3章 ソーシャル・キャピタルの経済的影響
4章 知識社会における信頼
5章 ソーシャル・キャピタルと情報通信技術
6章 ソーシャル・キャピタルへの経済学的アプローチ

社会的なネットワークとそこから生まれる規範、価値、理解、信頼は、ソーシャル・キャピタルとして、人々の間の協力を推進し共通の目的を実現しやすくする。健全な市民社会は政治経済の活力をどう高めるか、コミュニティや相互連帯は現代社会でどのような役割を果たすべきか、現代経済学は方法論的個人主義に偏りすぎていないか、などの問題が国際的に注目を集めており、内閣府経済社会総合研究所の国際フォーラムでも多角的な視点から活発な討議が行われた。こうした議論を踏まえつつ、21世紀経済社会のガバナンスのあり方を展望する。

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