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長年、「共依存」という概念に違和感をもち続けてきたし、信田さん自身にそのもの、『共依存』という著作があるのだが、信田さんは、本作で、明確に「共依存」という概念を否定してくれた。
どうしようもない生きづらさをかかえた人が、「アダルト・チルドレン」という概念により、過去を清算し、気持ちが楽になれればそれだけでよい、わたしもそう思うので、この概念は今後も使い続けたく思う。
“アダルト・チルドレンという言葉の誕生と時代背景”“暴力が「法」になる家族にはびこる「正義」”“グループカウンセリングの力”“アダルト・チルドレンは病名ではなくプライドの言葉”“コロナ禍の家族と複雑性トラウマとしてのパンデミック”“ドメスティック・バイオレンスの「常識」を覆す”etc.AC(アダルト・チルドレン)のすべてがわかる古典にして最新スタンダード。
目次
第1章 待たれていた言葉、アダルト・チルドレン
第2章 アダルト・チルドレンを再定義する
第3章 アダルト・チルドレンという人たち
第4章 性虐待と機能不全家族
第5章 トラウマとインナーペアレンツ
第6章 ACのグループカウンセリングで語られること
第7章 「家族愛」を問い直す
第8章 回復に向けて―サイコドラマ
第9章 ACプライド―誇りに満ちて生きる
第10章 そして、今―パンデミックのなかで
補章 ドメスティック・バイオレンス―日本で女性として生きるということ
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