多彩な論者それぞれの問題への切り込み方のちがいがおもしろかった。
元ネタが非正規雇用、非モテ、ネット時代の自己表出等々、輻輳した問題群が交錯した事件であり、それぞれの書き手がフリースタイルの論述を展開しているため、論点が散逸しているものの、それがかえって読み手の想像力をかき立てる効果を生んでいるようだ。
秋葉原でおきた殺傷事件.「犯行は許せないが犯人の心情に共感する」という同世代の声にどう向き合うか.非正規雇用の拡大やコミュニケーションの変容など〈00年代〉の社会状況に位置づけたとき,この事件は何を問うているか.大澤真幸,森達也,東浩紀,平野啓一郎,本田由紀,斎藤環,内田隆三ほか,第一線の論者の発言.
最新の画像もっと見る
最近の「本」カテゴリーもっと見る
最近の記事
カテゴリー
バックナンバー
人気記事