本と音楽とねこと

ハゲタカ

 TVドラマや映画とは別物と思っていい。そして、ドラマや映画よりも文句なしにおもしろい。かなりの長編小説ながら、一気に読ませる。
 バブル経済崩壊以降の大企業の倒産、合併、買収劇を、実に興味深い人物造形を配しながら細やかに描ききる。中身はフィクションではあるが、実在する(した)企業がモデルとなっており、さながら異様に詳しいルポルタージュを読んだ感がある。生きた経済、金融入門書としても役に立つだろう。



真山仁,2006,『ハゲタカ(上)』講談社(文庫,¥820)'10.8.18
ニューヨークの投資ファンド運営会社社長・鷲津政彦は、バブル崩壊後、不景気に苦しむ日本に戻り、瀕死状態の企業を次々と買収する。敵対するファンドによる妨害や、買収先の社員からの反発を受けながらも、鷲津は斬新な再生プランを披露し、業績を上げていく。企業買収、再生の真実を克明に描いた問題作。

真山仁,2006,『ハゲタカ(下)』講談社(文庫,¥770)'10.8.19
企業再生が軌道に乗りはじめた頃、鷲津政彦は元銀行員・芝野健夫、老舗ホテルオーナーの娘・松平貴子と偶然出会う。二人と接触を重ねるたびに、鷲津の過去が明らかになっていく。そこに潜むある事件とは? そしてニューヨークから日本に戻った鷲津の真意が判明した瞬間、驚愕のクライマックスが訪れる!

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