杉本貴代栄,2004,『ジェンダーで読む21世紀の福祉政策』有斐閣.(8.13.2019)
社会福祉政策を評価する際、女性と男性との社会経済的格差、各種社会福祉の課題における女性の当事者性を踏襲しなければならないことを、本書は教えてくれる。好著、『社会福祉のなかのジェンダー』の続編。とりあげられている問題はすでに別の政策に転換されているものも多いが、こうした問題意識を学んでおくことはとても重要だ。
目次
第1章 社会福祉基礎構造改革の進行
第2章 女性政策の変化と進行
第3章 少子社会の子どもをめぐる政策
第4章 シングルマザーをめぐる政策
第5章 進展する高齢者政策
第6章 障害者をめぐる政策
第7章 社会福祉の仕事・教育
1990年代以降、ジェンダーに関わる新たな法が次々に成立した。しかし、介護や育児、ドメスティック・バイオレンス、福祉労働など、多くの女性に負わされてきた「女性の抱える困難」は、政策によって本当に解決したのだろうか。社会福祉基礎構造改革により転換期を迎えている社会福祉を、ジェンダーの視点で再検討する。
最新の画像もっと見る
最近の「本」カテゴリーもっと見る
最近の記事
カテゴリー
バックナンバー
人気記事