大西良編著,2018,『貧困のなかにいる子どものソーシャルワーク』中央法規出版.(8.13.2019)
貧困状態にある子どもを支援するソーシャルワークの実例を紹介した、第3章「子どもの未来へつなぐソーシャルワーク」は、読み応えがあった。コミュニティワークの生きた事例から学ぶことは、ソーシャルワーカーをこころざす学生にとって、とても有益だ。
勤務先の大学の教員や学生が手がけた実践の記録を読むのは楽しい。これからも実りある実践が積み重ねられていくだろう。
目次
第1章 貧困のなかで生きる子どもたち
子どもの貧困とは
貧困による不利の連鎖・連続 ほか
第2章 子どもの貧困とメンタルヘルス
貧困が成長・発達におよぼす影響
SOSとしての子どもの問題行動 ほか
第3章 子どもの未来へつなぐソーシャルワーク
登校が困難―粉骨砕身で働く母親のもと、世話がされず学校に登校できないAちゃん
あまり学校に来ない―転校後、友達ができて勉強も問題なくいつも笑顔、でも、学校に来ないBさん ほか
第4章 対話から汲みとる思い、希望、夢
「家のことさえしていたら何も言われないから」~ひきこもりの22歳女性・Lさん
「自分だけ働くってことを考えるとパニックになりそう」~発達障害の高校3年生・M君 ほか
第5章 子どもの貧困対策~社会資源をつくる
困窮世帯における消費の傾向と生活問題
貧困を支援する社会資源の実情と課題 ほか
貧困から子どもに生じる問題にどうかかわるのか。相談職、心理職、学校教員、行政関係者etc.子どもの身近にいるすべての支援者へ!「子どもの貧困」問題に最前線で取り組んでいる人たちの実践事例。
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