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800ページ弱におよぶ大著。
グレーバーの尋常ならざる博識ぶりが発揮された作品であるが、個々のトピックはおもしろくても、結局なにが言いたいのかやや不明瞭な気がした。
搾取の根源にある、つけこむ側、つけこまれる側の心性が、人類史の端々に現れているのが興味深い。
『負債論』は21世紀の『資本論』か?
現代人の首をしめあげる負債の秘密を、貨幣と暴力の5000年史の壮大な展望のもとに解き明かす。資本主義と文明総体の危機を測定し、いまだ書かれざる未来の諸可能性に賭ける、21世紀の幕開けを告知する革命的書物。トマ・ピケティなど、欧米で絶賛!
第1章 モラルの混乱の経験をめぐって
第2章 物々交換の神話
第3章 原初的負債
第4章 残酷さと贖い
第5章 経済的諸関係のモラル的基盤についての小論
第6章 性と死のゲーム
第7章 名誉と不名誉 あるいは、現代文明の基盤について
第8章 「信用」対「地金」―そして歴史のサイクル
第9章 枢軸時代(前八〇〇―後六〇〇年)
第10章 中世(六〇〇― 一四五〇年)
第11章 大資本主義帝国の時代(一四五〇から一九七一年)
第12章 いまだ定まらぬなにごとかのはじまり(一九七一年から今日まで)
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