本書は、グローバリズムとネオリベラリズムの致命的欠陥を余すところなく明示している。脱グローバリズムの趨勢が、過剰なナショナリズムを喚起している現状をみるにつけ、「脱グローバリズム」以降の世界像も併せて提示する必要があるが、その視点が希薄なのが残念だ。
目次
第1部 グローバリズムが世界を滅ぼす
第2部 グローバル資本主義を超えて
トータリズム(全体主義)としてのグローバリズム
新自由主義の失敗と資本主義の未来
歴史は繰り返す?―第二次グローバル化の未来
国家の多様性とグローバリゼーションの危機―社会人類学的視点から
新自由主義と保守主義
第3部 自由貿易とエリートの劣化
世界経済でいま何が起きているのか?「雇用や産業を保護するのは間違いで、規制撤廃こそ唯一の成長戦略であり、経済のグローバル化は歴史の必然だ」と言われるが、現実はまったく逆。グローバリズムこそが経済危機、格差拡大、社会崩壊を招くという世界経済の真実に迫る。
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