フィンランドの政治、経済、そして社会保障について、それらをただ礼賛することなしに、たんたんとこと細かに解説する。
フィンランドも含めた北欧の高福祉社会は、小国ゆえの参加型民主主義の徹底、労働組合を基盤とした社会民主主義勢力の定着ゆえに可能となった経緯があるが、日本ではとうてい実現不可能であろう公的福祉の水準には、ただため息をつくほかない。
二〇一八年から五年連続で「幸福度ランキング世界一」を達成し、国連の「移民が感じる幸福度」ランキングでも第一位(二〇一八年)。首都ヘルシンキは「ワークライフバランス世界一」に輝き(二〇一九・二〇二一年)、ジェンダーギャップ指数でも二位のフィンランド(二〇二一年)。多方面で高い評価を受けるその背景には、「人こそが最大の資源で宝」という哲学がある。立場を問わず全ての国民が平等に、そして幸福に暮らすことを可能にする、驚くべき仕組みの全貌とは?そして、日本はそこから何を学べるのだろうか。最新の情報もふんだんに盛り込んだ、いま必読の一冊。
目次
第1章 ジェンダー平等への道のり
女性活躍の背景
政治の世界でも目立つ女性たち ほか
第2章 子ども家族を支えるネウボラ
ネウボラとは?
対話と連携を大切に ほか
第3章 フィンランドの教育の変化
フィンランドの小中学校
授業料も給食も全て無料 ほか
第4章 福祉国家の起業ブームとリカレント教育
起業立国としての一面
学生主体のスタートアップイベント「スラッシュ」 ほか
第5章 フィンランドの現在とこれから
様々な課題
現政権が目指すもの ほか
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