森田ゆり,2007=2001,『ドメスティック・バイオレンス―愛が暴力に変わるとき』小学館 (文庫,¥690)'08.6.26 DVが継続してしまうメカニズム、加害者をして暴力を動機づける要因、そしてDVを容認する性差別社会の問題等について、ていねいにわかりやすく説明されている。エンパワメントやレジリアンシーといった、サバイバーへの援助に欠かせぬ概念についてもきちんと触れられている。敬体の表記が読みにくいのと、夢見る乙女のロマンティシズムがはなにつくのが難点。