男女共同参画基本法が制定された際、その奇妙な語感に強い違和感を抱き、どうせ「やってる感」をアピールするだけの代物だろうとふんでいたが、本書を読んで、当たらずといえども遠からずの感覚であったことが確認できた。
男女雇用機会均等法は男女雇用均等法とし、賃金格差も含めた「結果の不平等」も禁止すべきであるし、この「男女共同参画基本法」は男女差別禁止法とし、たとえば、国政選挙における比例代表名簿へのクォータ制の適用を義務付けたり、一定規模以上の事業所における女性役職者の割合が4割を切る場合、不足分に罰金を科すなどの処置をすべきであったと思うのだが、家父長制を地に行くような、男系世襲制カルト政党、自民党を消極的にも支持してきた国民の自業自得、経済は二流、政治は三流、ジェンダー間平等も三流の、目も当てられないような四等国に成り下がった、というわけである。
堕ちるところまで堕ちればいい、と思う。
「男女共同参画社会基本法」制定から4年,国・自治体・企業・農村などではどんな試みが行われてきたか.長く女性労働の現場を取材してきたジャーナリストが,21世紀の日本社会の行方を決定づける最重要課題を考察.
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