アジア経済圏が急成長するなかで、日本経済はなぜ凋落したのか。この大きな問題に明確な回答を示した好著である。
後藤さんは、韓国や中国の企業への日本の技術者の流出を招来した、日本企業の経営者の無能ぶりや、GAFA+Microsoft+NetflixといったICTプラットフォーム産業を生み出しえなかった企業、行政の無策を、とりたてて問題視することはない。
わたしは、日本経済の凋落は、たんなる地政学的理由によるものではないように思うのだが、はて。
戦後アジアをリードした日本経済。しかし20世紀の終わりから長期停滞に陥っている。一方、中国を筆頭にASEANなどのアジア諸国・地域は躍進し、21世紀は「アジアの世紀」とされる。日本の家電メーカーなどの凋落と、中国はじめアジア企業の急成長に象徴される激変の本質は何か。「グローバル・バリューチェーン」「インテグラル/モジュラー型」といった鍵となる概念をわかりやすく解説し、日本の活路を示す。
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