毎日新聞の記者二人が、微に入り賽を穿つ取材を重ねて、命を選別する「優性社会」の脅威を明るみにする。
新型出生前診断、着床前診断、障がい者グループホーム建設、運営への地域住民の陰湿な反対運動といやがらせ、障がいをもつ子への親による医療ネグレクトと遺棄、相模原殺傷事件と障がい者施設における虐待、ネグレクト、そして、新型コロナウィルス蔓延下でのトリアージ等、とりあげられる問題は多岐にわたるが、細かいところまでよく調べあげて書かれている。
守られるべき命と抹殺してもかまわない命を、だれが、どのような理由で選別しているのか。わたしたちに突きつけられる問いは重い。
妊婦の不安を煽る「出生前診断ビジネス」、障害の重いわが子の治療を拒否する親たち、「相模原殺傷事件」施設で続く虐待疑惑…わが国の「優生社会」化が止まらないのはなぜか?新聞協会賞受賞ジャーナリストが“命とは何か?”を問う!
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