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インタビュー記録を文字起こししたものが原本となっているため、読みやすく、エマニュエル・トッドの人類学、人口統計学、そして近代化論の入門書として適している。
イスラム社会への誤った評価を正すためにも、トッドの見解はもっと知られていくべきだろう。
目次
第1章 アラブ革命は予見可能だったのか?
第2章 識字率・出生率と民主化
第3章 誤解されているイラン革命と現体制
第4章 イスラーム圏の内婚制と近代化
第5章 トッドの手法――歴史家か、人口統計学者か、預言者か?
第6章 アラブ圏の民主化とフランス
第7章 宗教は関与していない
第8章 老化という西欧の危機
第9章 中国とロシアの民主化
第10章 ドイツ――昨日はナチス、今日はエゴイスト
第11章 「民主化」「進歩」 とは何か?
補 章 人工動態から見たアラブ革命
9・11以降、喧伝されてきた「イスラームvs西洋近代」という虚像を覆す!ソ連崩壊、米国衰退を予言したトッドは、「イスラームと近代は相容れない」という欧米の通念に抗し、識字率・出生率・内婚率など人口動態(デモグラフィー)からアラブ革命の根底にあったイスラーム圏で着実に進む近代化・民主化の動きを捉えていた。
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