のっけから、「朝鮮人(正確には韓国人)は息を吐くように嘘をつく」旨の、「ネトウヨ」が狂喜するような記述があるが、古代より中国大陸王朝に植民地化されてきた地政学的悲劇、儒教規範を背景にした露骨な身分差別主義の価値観と制度により、韓国社会においては、そうとう歪んだ社会的性格が優勢であったし、いまもそうなのだろう。(「日本人」も思い当たるところはないか考えてみるべき。)
なぜ、1990年代から、唐突に、韓国政府、マスコミ、社会運動団体が、「慰安婦」や「徴用工」の問題をもちだしてきたのか、本書はその謎に答えてくれている。
「慰安婦」については、朝鮮(だけではないが)における公娼制度の歴史があって、日本軍の「慰安婦」もその系譜のなかに位置づけられている。「強制連行」はなかった、少なくとも日本軍が直接そのようなことをした証拠はないというのが筆者の主張であるが、壮絶なほどの貧富の格差により売られていった韓国農村の女性たちの悲劇は、終戦以降も続いたわけで、女性たちをときには騙し搾取していたのは朝鮮人ブローカーと売春宿の経営者にほかならず、そのような者たちに娼婦集めを指示した日本軍の責任はあるとしても、歴史の捏造はいかんでしょ、というのはそのとおり。
世界各国の政府や国連にロビイングし、世界中に「慰安婦像」を建立していった「韓国人」の「虚言癖」と「恨」の精神には呆れるほかはないが、本書で展開されている、史料にもとづいた言説が、くれぐれも「日本スゴイ」のウヨたちに悪用されないよう、注視していきたいものである。
慰安婦・徴用工・竹島…韓国を愛する研究者らが実証的に検証。日韓関係を危機に陥らせた数々の「嘘」を指摘した憂国の書。韓国を震撼させたベストセラーの日本語版。
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