小倉さんは、宮沢賢治研究で高く評価されたが、それ以前に、この被爆体験記で、名高い。
1948年の初版出版以来、現在に至るまで、出版社をいくたびも変えながら本書が読みつがれてきたのも、無数の人々の生と死が、見たまま聞いたままに詳細に記録されているからだろう。
第一級の被爆記録として、後世に残してほしい作品だ。
目次
雲と光のページェント
爆風と熱波
原子爆弾
焦熱の死都
母子叙情
妻子を探して
めぐりあい
八月八日
爆心地
「軍都」の最期
原子爆弾症
残された恐怖
「考える人」
「空中火山」の大噴煙。殺人光線。轟音と爆風。閃光と熱波。そして、奇跡―昭和20年8月6日の広島原爆投下に遭遇し、生き残った人文学者が「亡き妻への手紙」として綴った、戦後最初に公刊された体験記。
最新の画像もっと見る
最近の「本」カテゴリーもっと見る
最近の記事
カテゴリー
バックナンバー
人気記事