200ページにみたない短い論述ではあるが、いかにわたし(たち)が重度の障がいとそれを生きる人々が感じとる世界に無知であるかを教え諭してくれる。
また、「びわこ学園」の職員をはじめとして、重症心身障害児・者が人間としての尊厳を保障されて生きていくことのできる環境づくりに尽力してきた人々の活動の歴史についても学べる作品である。
曲がった手足は意志とは無関係に緊張し、呼吸も思うにまかせない。はっきりした意識もないかに見える―こうした心身に重い障害のある人たちは、世界をどう感じているのか。生きがいや喜びは何か。長年、重症心身障害児施設に勤務する医師が、この人たちの日常を細やかに捉え、人が生きるということ、その生を保障する社会について語る。
目次
序章 「抱きしめてBIWAKO」―25万人が手をつないだ日
第1章 重い障害を生きる
第2章 どのような存在か
第3章 重症心身障害児施設の誕生―とりくんできた人たちと社会
第4章 重い心身障害がある人の現在
第5章 「いのち」が大切にされる社会へ
最新の画像もっと見る
最近の「本」カテゴリーもっと見る
最近の記事
カテゴリー
バックナンバー
人気記事