わたしは、職業に貴賤をつける考え、感覚がないので、「交通誘導員」が「底辺」(の職業)とは思わないが、さすがにこの労働条件は厳しい。
しかも、筆者も含めて、ほとんどの誘導員が70歳以上の高齢者。過酷だ。
自費出版にも近い、荒い文体はどうにかならなかったのかと残念だが、新たな「都市雑業」の記録として、興味深かった。
目次
第1章 交通誘導員の多難な日常
トイレ掃除―警備業法違反を隊員に強いる隊長の弱味
通行止―交通誘導警備員はお地蔵さまではない ほか
第2章 交通誘導員の喜びと悲しみ、時々怒り
黄金譚―糞尿にまつわる滑稽きわまりない顛末
大失敗―サイン拒否した親方の言い分 ほか
第3章 どうしても好きになれない人
誘導ミス―交通誘導警備員が一番恐れること
たかが挨拶―なぜ挨拶をしない人が嫌われるのか ほか
第4章 できる警備員、できない警備員
首振り人形―2秒間隔で首を左右に振り続ければ警備員合格?
コミュニケーション能力―警備員に外国人が少ないのはなぜ? ほか
「誰でもなれる」「最底辺の職業」と警備員自身が自嘲する交通誘導員の実態を、悲哀と笑いで描き出すドキュメント、警備員の生活と意見。
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