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本と音楽とねこと

ソーシャルワーカー

井手英策・柏木一恵・加藤忠相・中島康晴,2019,ソーシャルワーカー──「身近」を革命する人たち,筑摩書房.(10.16.2020)

 井手さんはこう主張する。
 ベーシック・サービスを土台としてライフ・セキュリティを保障する「パブリック・プラットホーム」のうえに、ソーシャルワーカーの社会変革による「コミュニティ・プラットホーム」が重層的に積みあがることで、生存権と幸福追求権が保障される、と。(p.221)
 異論の余地はない。
 併せて、社会変革の理念を忘れた、現行のソーシャルワーク教育を痛烈に批判する。
 これにも、深く共感した。

多くの人が将来不安におびえ、貧しさすらも努力不足と切り捨てられる現代日本。人を雑に扱うことに慣れきったこの社会を、身近なところから少しずつ変革していくのがソーシャルワーカーだ。暮らしの「困りごと」と向き合い、人びとの権利を守る上で、何が問題となっているのか。そもそもソーシャルワークとは何か。未来へ向けてどうすればいいのか。ソーシャルワークの第一人者たちと研究者が結集し、「不安解消への処方箋」を提示した入魂の書!

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