井手さんはこう主張する。
ベーシック・サービスを土台としてライフ・セキュリティを保障する「パブリック・プラットホーム」のうえに、ソーシャルワーカーの社会変革による「コミュニティ・プラットホーム」が重層的に積みあがることで、生存権と幸福追求権が保障される、と。(p.221)
異論の余地はない。
併せて、社会変革の理念を忘れた、現行のソーシャルワーク教育を痛烈に批判する。
これにも、深く共感した。
多くの人が将来不安におびえ、貧しさすらも努力不足と切り捨てられる現代日本。人を雑に扱うことに慣れきったこの社会を、身近なところから少しずつ変革していくのがソーシャルワーカーだ。暮らしの「困りごと」と向き合い、人びとの権利を守る上で、何が問題となっているのか。そもそもソーシャルワークとは何か。未来へ向けてどうすればいいのか。ソーシャルワークの第一人者たちと研究者が結集し、「不安解消への処方箋」を提示した入魂の書!
最新の画像もっと見る
最近の「本」カテゴリーもっと見る
最近の記事
カテゴリー
バックナンバー
人気記事