在特会(在日特権を許さない市民の会)の活動の取材を中心に、主に在日韓国・朝鮮人を対象とした、差別・排除扇動憎悪表現、脅迫運動の事例を紹介し、活動者がネットに流布する飛言を安易に信じ込み被害妄想を膨らませ愚かな差別扇動を行っている事実を、ときに義憤に駆られながら報告する。
欧米においても、ヘイトクライムは頻発しているが、その温床となるヘイトスピーチには、厳しい罰則をともなう法規制がはかられている。日本の「ヘイトスピーチ対策法」は罰則規定のないザル法でしかないが、在特会の主張は、日本会議やそれに所属する自民党を中心とした国会議員のそれと通底しているのだから、それも宜からぬことなのだろう。
たしかに、例えば韓国におけるナショナリズムの過剰にはわたしも不快感をもつが、それは「圧縮された近代」を経験した元後進国の宿命であり、このことは韓国と同様に元後進国であった日本にも当てはまることであることを、一連の差別・排除扇動憎悪表現、脅迫運動とそれへの少なからぬ人々の共鳴が証明している。
目次
第1章 暴力の現状
第2章 発信源はどこか?
第3章 「憎悪表現」でいいのか?
第4章 増大する差別扇動
第5章 ネットに潜む悪意
第6章 膨張する排外主義
第7章 ヘイトスピーチを追いつめる
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