京都•左京区 フェルデンクライス/アート/ダンサブルな暮らし

身体と芸術、社会とのつながりを実践しながら研究活動を行う。
発達教育学/ソマティクス教育/表現文化

フェルデンクライス事典7 

2008-12-26 | フェルデンクライス事典1~5
カフェオープンにつき、ブログを始め、世界各国津々浦々いろんな方からの訪問がありました。
ブログ訪問、メール、コメント、カフェにお茶を飲みに来てくれた方からフェルデンクライスレッスン体験にお越しくださった方まで、新たな出会いに感謝です。


Dear フェルデンクライスカフェ 仲間さん

先日は、フェルカフェにお越しいただきましてありがとうございました。

カフェは、明るい訪問者に恵まれ、 レッスン中、後も“ほっこり”と“笑顔”いっぱい。素敵な時間が沢山訪れましたことに感謝しています。

さて、今日は、お手紙を書きがてら、モシェの面白い講義を見つけたのでご紹介します。
“忘れること”というものです 自分のレッスン体験にそわせて読んでみてください。

「初日から今日まで私達がやってきたことを忘れようと思ってください。そして、忘れようとしても、今までやってきた全ての中でどうしてもこころに残っていることがあるかどうかを確かめてください。最初に何をやったか思い出せますか?思い出せなかったら忘れて結構です。思い出さないことは、忘れることにしましょう。」(こころを開くからだのレッスンより モシェフェルデンクライス著) 

といった書き出しです。皆さんも、初めてのレッスンでやったことをすべて忘れようとしてみてください。
そして、忘れようとして、どうしても忘れられないことを思い出してみてください。
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面白い質問の仕方ですよね。
何かありましたか~?

その答えが、あなたが レッスンの中で 自分の力で学んだ唯一の知識です。

モシェは、こういいます。
「大切なのは、訓練ではなく。 自分なりに何を理解したかで、新しい学習方法を身につけることだ。」と

いろんな学習方が、世界にはあります。その中には、意味もわからずくり返し行い、数をこなせばいつかわかる日が来るだろう。的なものもあります。
管理者自体、ダンスの稽古でこういった学び方で上達しようとこころみていました。その結果、その場をしのぐ器用さがますだけで、後々の“自分の”知識としては何も残らないという状況へ達してしまいました(涙)過去にどんなに素晴らしい講義や師匠に恵まれたか知れません。

しかしながら、どんなに素晴らしい講師からどんなに価値ある知識を沢山学んだとしても その知識が自分自身に同化できるものでなくては覚えることが難しくなるのです。

モシェの講義の端々に、学習は、自分なりに何が理解できたかが大切で、人が覚えているのに忘れてしまうことや 人ができているのに失敗することで劣等感を積もらせる必要はないということ。そして、もっと私たちが自分を信頼して、責任感と自尊心の力を得られるようにレッスンを構成してくれていることがわかります。

忘れてもいい⇒だって 自分の知識とは同化できなかった知識だもの
これは覚えている⇒人が重要だと思わなくても 私の中では大発見!

レッスンの中でよく繰り返される
「このやり方と、あのやり方 比べて楽な方はどっち?気に入らないのはどっち? 忘れたいのは、どれ?」という問いかけ。

これは、忘れたことは、もういいよ~。捨てたものは、何?ということで排除したものに気づかせようとしている証なのです。捨てて残ったものが、自分と同化できたみずから発見した大切な知識なのです。

年の瀬にこんな講義を見つけるのも何かのご縁。
今年もいろいろ あったけど、、、忘れよ忘れよ~。でも、あれだけは 忘れられんね~、じゃー覚えとこっと

今年 レッスンでやったことは、み~~~んな忘れて また来年お会いしましょ
素敵な年越しと新年をお迎え下さい

フェルカフェ代表
小林みゆき
2008年12月26日

*モシェの講義を全て読んでみたい方は、次のレッスンで言ってくださ~い。本は、カフェにありま~す*

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