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喉元過ぎれば・・・

2019-03-12 16:49:08 | その他
バッチフラワーを知り、ホメオパシーやアロマセラピー、そしてホリスティック医療に興味を持ったのは20年ほど前のこと。その時に癌治療に取り組む帯津良一先生の、西洋医学でも代替療法でもその患者に効果があると思えることは何でも取り入れてみようという考え方に共感して、本を読んだり講演を聞きに行ったりしていました。
でも、居住地を変えてまで帯津先生の病院で働く情熱はなく、身の回りに大病を患う人もいなかったので、何となく興味は薄れてしまったのです。

数年後に、父が悪性腫瘍であれよあれよという間に容態が悪化する事態に陥りました。父は治療を受けたいという強い希望があるのに、医師からは既に手術も放射線や抗癌剤も適応ではないと言われてしまいます。仕舞い込んでいた本を取り出し自己免疫力アップの方法を説いたって、痛みや傷心の只中にいる父に受け入れる余裕は無く、家族があたふたしている間に、そのまま病院で父は亡くなりました。

あの時凄く後悔したのに。病気になってからあれこれ言ったって、本人に新しい考え方を取り入れたり行動を起こす余裕はないんだって。なのにあの後、残された家族3人はそれぞれに結構な府抜けっぷりで・・・わたしは失敗を後悔するばかりで反省することはなく、何も行動しないままでした。
そして2年前、母の癌治療が始まったときもまだ、医師が提示してくれる治療法があることに安心し、手術、抗癌剤という母の選択に同調し、自力で考えるに至らなかったのです。

今年に入り、母の転移が大きくなり抗癌剤治療をもう一度受けることになりました。効果がある人は画像上癌が消えることもあるけれど、全く効果が無いこともある。副作用は勿論ある。参考までに主治医に自分の母親だったらどうするか聞いてみたところ、滅茶悩んだ後「しないかも」と言いました。取り敢えず母は、さくらを1人にするわけにはいかないと「する」選択をしました。
ここに至ってやっと、わたしってば何してるんだろうと猛省です。何でもっと早く、効果よりリスクの方が大きいかもしれない抗癌剤以外の選択肢もあることをもっと真剣に話し合わなかったんだろう。弱ってからでは遅いって言ったじゃん。

自由診療の病院に勤めている知り合いに相談し、欧米では一般的になっているという治療法の本を何冊が借りました。今からすぐ出来ることとして、癌の栄養分となる糖質をあまり摂らないようアドバイスを貰い、母に伝えました。
ああ本当に、いつも行動を起こさず後悔ばかりのわたしです。



          


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