☆ポン太家最後の天使 メイJ
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メイJ
ファーム:アメリカン(♀)七女
2019年12月5日永眠 7歳1か月
地元のペットショップで一年以上も売れ残っていた女の子
病気の銀次郎を喜ばそうとお迎えした子でしたが
銀次郎も早々に旅立ってしまってからはずっとひとりだったメイJ!
悪戯で強烈な噛み癖があり正直私にはあまり懐かなかった。
でも病状が悪くなるに連れ私の膝でおとなしく寝る様になったのに
最期はひとりぼっちで苦しんで逝ってしまったメイJ
ごめんよ!本当にごめんよメイJ
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7月30日(日) 晴れ お休み
ずうっと亡くなった管理人のマンションで平日は仕事!
そして休日も会社からパソコンを与えられていないので
家に資料を持ち込んでのマニュアル作りです。
5月まで居たマンションの時と同じです。
ここのマンションの場合は管理が万が一を悟ってか
手書きのちょっとしたマニュアルを残してくれてたので
前のマンションよりは楽です。
それでも判らない箇所は電話で業者に問い合わせて
資料を取り寄せたりして時間がかかります。
それと本人だけにしか知りえないメモ書きはまるで暗号文。
それらについてはどうにもなりません。
手書きのものをもっと解り易くとEXCELで体系化して
次に採用される管理人さんに引き継がねばなりません。
時間が足りないというのが現状です。
ある住人のおばあちゃんからは貴方に管理人になって
欲しいと言われました。
何でも私があまりにも綺麗に丁寧に仕事をしている事が
マンションの住人の間で評判になっているとの事!
このマンションの代行管理員を任されて1カ月足らずで
20年以上も手付かずだった物置部屋などの徹底清掃やら
あまり丁寧に掃除されていなかった共用廊下の側溝なども
時間をかけ9階から1階まで水洗いをしたり、雑草だらけの
草ぼうぼうの庭の草刈りを全て刈り終わらせていたので
私の中では当然の反応と思ってはいました。
私も家の直ぐ近くのこの物件の管理員を任された方が
私自身にとっても有り難いのです。
そうなると緊急時に代行に入ったり突然辞められた物件の
業務の洗い出しやマニュアル化等出来る人材はなかなか
見つからないので所長は私を手放さないでしょう。
私も取りあえずは自分のスキルを充分に発揮しているので
遣り甲斐は感じていますが、こと今の会社には私のような
高齢者には適正な人事考課を与えるシステムは無し!!
66歳の誕生日を迎えた時点で一旦契約満了になります。
そうなると継続意志があっても6カ月毎の契約更新となり
身分も請負契約になり有給休暇も労災もありません。
とにかく一生懸命頑張った分だけ見返りが望めるような
会社では無いのです。
だからこそこのマンションの専属管理員として働いた方が
私にとって一番良いのですが、皮肉な事に今の私には
その選択肢は無いのですね。
例え住民たちが理事会で私を推薦してもです。
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7月11日(火) 晴れ お仕事
昨年10月末に当社から近いマンションの管理人が倒れ
今年5月までそこに張り付いて代行業務の傍ら前管理人の
業務の洗い出しを全て終えマニュアル化して新管理人に
引き継いだのがGW過ぎの事だった。
このマンションのフロント担当は所長だったが、無事に
引継ぎを終えまた浜松営業所に戻って仕事をしていた。
そんな矢先にまた所長の管理物件で管理人が亡くなった。
最初に入ったマンションの管理人は昨年10月に倒れて
今年3月に亡くなった。享年75歳で末期癌だった!
そして今度の管理人は管理事務所で顔を合わせた10日後
急逝した。70歳とまだ若くおそらくは胃癌だったと思う。
その管理人さんとは6月16日会って話したばかりだった。
管理人さんは当日午後に急に休みを取っていたのだが
病院で胃カメラを飲んだ帰りにマンションに寄ったのだ。
管理人さんは最近食欲が無く5kg以上痩せたと言う。
顔色が悪く血の気が無く真っ青だったにも関わらず
午後から急に休んだので私に謝罪に来たのだった。
「大丈夫ですか?無理しないで下さいよ」
「20日に検査の結果を聞きに家族同伴で来てくれと
言われたんだ」
「それは心配ですね。とにかく無理しちゃ駄目です。
私がフォローで代行に入れば良いですから
とにかく今は身体を休めて下さいよ」
「悪いね。あ、そうそう友達から貰った缶ビールがあるから
良かったら持って帰ってよ!俺飲めないから」
管理人さんはそう言うと管理室奥の応接室から缶ビールを
持って来て私に差し出した。
「ご馳走になります」
「そう言えば息子にスマホを買って貰ってさあ。
今までガラケーだったから操作を勉強しなくちゃ」
そう言って鞄から新しいスマホを取り出して触わり始めた。
暫くして管理人さんは
「そうだ!今のうちにここのマンションの事教えておかないと」
そう言って立ち上がり私をマンション内の各設備へと案内して
色々と教えてくれた。
1時間ほどして管理人さんは帰った。
それがその管理人さんのお別れのご対面になってしまった。
20日の検査結果の日に管理人さんはそのまま入院した。
27日またそのマンションに朝から代行に入った。
1階の廊下の掃き掃除をしていると住民に声をかけられた。
「ねえねえ管理人さん、前の管理人さん可哀想だったわね」
思わぬ言葉をかけられて振り返った。
「入院された迄は聞いてますがどうかされたんでしょうか?」
「あら知らないの?今日の新聞のお悔やみ欄に
載ってたわよ!名前とお住まいからして間違いないと
思うけど」
そんな馬鹿なと思い、新聞は無いのでスマホで検索すると
確かに同姓同名で訃報の記事が載っているではないか!
慌てて営業所に電話すると所長も知らなかった。
入院の際は奥さんから連絡が入ったのだが今回は無かった!
20日に入院して亡くなったのは24日だったのであまりに急で
奥さんや家族も動揺しているのだろう。
それにしてもあまりに急だったので一体何があったのかと
色々と嫌な想像をしてしまう自分が居た。
いくらなんでも4日後に逝ってしまうなんて・・・
今度のマンションは家から車で10分と近くて私にとっても
馴染みのあるマンションなのだ。
ちょうど亡くなった次兄が白血病を発症して入院した当時
私が浜松で最初に炭素繊維工法による耐震工事をまさに
このマンションから受注し施工にも携わったからだ。
不思議と縁のあるところに私は引き寄せられる。
そして今私は再び今は亡き管理人さんの代わりにそこで
代行業務をしながら、当マンション管理事務所に山積みに
された書類を清掃業務の合間に整理しながら全貌を
明らかにすべく毎日格闘している!
殆ど引継ぎも無いままフロント担当の所長も知らない
当マンションの全容を明らかにし新たに採用される管理人に
引き継ぐのが私の仕事になる。
前管理人さんは人柄も良く70歳でありながらも若々しく
好感の持てる人だった。
とにかく旅行好きで、管理室の机の引き出しからは友人との
写真やスクラップブックが山のように出て来る。
マンションの住人達からも慕われていた。
遺族に遺品を渡そうとそれも全て整理した。
きっと彼は残した家族の事が心配で仕方ないだろうと思う。
亡くなる10日前には新しいスマホに胸を躍らされていたのに
信じられないし、切ない。
前管理人さんのご冥福をお祈りして合掌。