本日は、WaNにて、GTG・ジュネティック テクノロジーズ(オーストラリア最大のDNA検査機構)に基づく、犬の遺伝性疾患について、GTG日本窓口、高橋さんにお話いただきました。
DNAでいろんな検査ができます
現在は・・・
◎遺伝性疾患検査:91犬種35種類
◎形質遺伝子検査:長毛遺伝子など、犬の形質検査
◎コートカラー検査:53犬種以上の毛色遺伝子について
◎DNA親子検査
◎ピッツァ祖先犬識別鑑定:ミックス犬の祖先犬の情報提供
などなど。
もちろん、人間や動物、植物に関するDNA解析も行っています。
(早速、息子のも頼んじゃったよ~ん親子鑑定ではなく、スポーツ適正解析)
知りたいよ~な・・・知りたくないよ~な
私、こちらのGTGとは5年?程のお付き合いになりますが、(あれ?もっと・・)
こちら高橋さんが、国内受付をやって下さってからは、直接オーストラリアに送る手間が省けてとっても助かっていますのよ
・・・といっても、必ずクリアー同士の交配なんで、うちに残した繁殖するだろう子にしか証明書の発行が必要ないので、滅多にお世話にならないのですが。
そうです!!クリアー同士の交配では、100%子供はクリアーです。
で、ででで・・・
私の愛するプードルさんは、何が遺伝性疾患か!と、いいますと。
トイ・ミニチュア・プードルでは、現在、GTGでDNA検査できるものは、PRA(進行性網膜萎縮症)のみです。
(股関節形成不全・膝蓋骨脱臼←パテラ!については、DNA検査では無理ですが、レントゲン評価により、発症率を下げる交配が可能です)
PRAとは、進行性の目が見えなくなる病気です。早い子では、パピーで発症します。
それはきっと、老犬の介護より大変なことになると思うのよ犬だって、日に日に目が見えなくなるんじゃ、それは・・・それは・・・不安だろうし、不便だろうし、日常生活困難ばかりです。
日本では現状、キャリア(発症はしないが病気の因子を持っているので、繁殖には掛け合わせに要注意)かなりいると予想されます。
もちろん、アフェクテッドも(発症、または発症の可能性あり)
日本のトイプードルは、世界一と言われるほど、素晴らしいものになりました。
(世界を駆け回る、O先生の努力のお陰です)
遺伝性疾患の検査にも、一部のトップブリーダーでは、必要不可欠なものとなっています。
(島国日本では、かな~り遅ればせながら!です)
・・・しかし、これは、まだまだ・・・ほんのほんの一部です。
みなさんお気をつけくださいませませ
求めようとするその犬種の特徴はさることながら、犬種の遺伝性疾患を知ってください。
そして、買い求める際にそういう検査をしているのかどうか、その犬が発症しない証明の提示で確認してください。それができない、それを知らないところからは、どうかお買い求めにならないように、お願いします。需要がなければいつか、きっと、生産されなくなるのです。または、きちんとした知識を学ぶことになるでしょう。犬は人の手によって作られる、制限することのできるものです。
注意しなくてはいけないのは、ハーフ犬、ミックス犬。
雑種ですが、両親の遺伝子は受け継ぎますので、遺伝性疾患も同じです。
この際、書いておきたいことは山ほどあるのですが、また、次回へ~
今日は卒年次生、約100名に聴講いただきました。
これから現場でプロとして活躍するだろう君たちが、どうか正しい知識の元、プロとして皆さんのお役に立てることが少しでも増えますように、日本の犬社会が前進していきますように、今出来ることは小さいことかもしれないけれど、次世代に繋ぐには君たちにかかっているんだと、思うんだよ
その頃には、今の犬社会の歴史がいろんな意味で、昔はあ~だったと言われている世の中に進化していることを、願って止まない今日なのでした
チミは繁殖する気なかったんで、知らん