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☆保険の豆知識Vol.72☆ 火災保険における「一部保険」と「超過保険」に注意しましょう!

2008年04月08日 | Weblog
< 火災保険編 Ⅲ >

◎火災保険は、評価額に見合った保険金額を設定しなければ、一部保険となったり、超過保険となり損をします!

◎火災保険は、次の2種類の加入方法があります。

①「再調達価格での加入」…これは、損害に遭った際、建物や家財を再び建てたり、購入したりするために必要な額をベースにした評価額での加入方法。

②「時価額による加入」…再調達価格の基準での評価額から、今まで使用していた年月を減価分を差し引いた額をベースにした評価額での加入方法。

☆①での評価額は、新築したときの金額がわかれば、現在の物価変動等を考慮した「建築費倍率」を乗じて再調達価格を算出します。

☆また、新築したときの金額がわからないときは、建物の構造や所在地による平均的な新築費単価(㎡あたり)にのべ床面積をかけて再調達価格を算出します。
☆②での時価額は、上記再調達価格に残価率(100%-経年減価率×経過年数)をかけて時価額を算出します。


※最近では、各損害保険会社において再調達価格のみでしか、加入できない火災保険もあります。


●上記で記載しました「評価額」を保険金額としますが、この保険金額が少なすぎると「一部保険」となり、高すぎると「超過保険」となり損をすることとなりますので注意しましょう!

●例えば、評価額が2000万円となる建物に、1000万円の火災保険しか加入されなかった場合は、全損となった時には、保険金額1000万円に対して、評価額の80%で割った金額すなわち、625万円しか保険金は支払われません。

●また逆に、評価額が2000万円の建物に、3000万円の火災保険を加入しても、全損時には、評価額の2000万円しか保険金は支払われず、1000万円分が保険料のムダ払いとなってしまいます。



★皆様の無事故、無災害を心よりお祈り申し上げます。