ダッフィー船長航海記 / Captain Duffy

2010.5.2 はじめました。
ボクは、おにいさんと、色々なところにお出かけしています。
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両建て

2022-03-28 14:37:26 | 投資
両建てとは、買いと売りのポジションを同時に持つ投資形態です。
実際の運用には、さまざまなケースがありますが。。。

ひとつは
現物株を保有しているとき、一時的に大幅な下落が見込まれるとき、信用で売りを建てることによって、資産価値を維持しようとするもの。
が、昔と違って名義変更等に日数がかかることもない為、現物株を売ってしまって、ポジションそのものをなくしてしまって現金として資産価値を確保する方が簡単とも言えます。

これに類して、優待クロスがあります。
株主優待を貰うために、、現物株を買い、信用で売りを立てることによって、権利落ちにおける株価下落の損失を避けるもの。
ネット証券が勧誘に励んでいるのでおなじみですが。
実際、売り建ての手数料、貸し株料等が余分にかかり、時によって、逆日歩と言う高額な貸し株料を伴う場合があり、手放しで優待だけ丸儲けとならないことも増えています。

また、サヤ取りと言って
通常、ほぼ同じ値動きをする2銘柄の、一時的に高い方を売って、もう一つを買い、株価がサヤ寄せした段階で、清算して利益を取ろうとする手法。
ヘッジファンドもこの手法。
ただ、思惑外れて、片方が独り歩きしてしまうと、とんでもない損失を計上することになります。
実際、大手ヘッジファンドが、それで潰れています。

先物や一部のレバレッジ商品等では
両建ての片側分の、保証金がいらなかったり、手数料が減免されたりと言うものがあるようです。
この場合、
買い建てが下落一方で、保証金不足が見込まれる際、両建てを行って、ヘッジ。
その先どこまで下がろうが、買建ての損失は、売り建ての利益で補填されるため、損益が変動しないお陰で、保証金余力も固定。
その後、戻って来れば、売り建てを返済して、買い建て分で利益を。
と言う手法があるようですが。。。
あくまで、一時的な大幅下落の展開であって、その後早期に回復する前提。
例えば、日経平均38000からの下落局面でこれをやっていても、30年前後拘束されてるだけで、無駄、の一言で終わります。

シロウトが陥りやすい間抜けな勘違いが
買い売りを同時に建て、一定期間後に見た、片方の大きいプラスで喜ぶサマ。
プラスのほうだけを見て「儲かっている」とは馬鹿もお休み休みの部類で、同時に同額の損失を伴っているので愚の骨頂。
そして、騰がるか下がるかわからないからとりあえず両建てで進めて、方向がわかったら、片方を切れば儲かるというのも。
片方を切るには、含み損分を清算で支払う必要があり、更に、その後、プラスの方がそのままプラスが増えるかどうかもわかりません。
両建てで様子を見るまでもなく、ノーボジで様子を見て、方向を見極めてから、片方のポジで攻めればよいわけで。
そもそも、騰がるか下がるかわかんないから両建てにした奴が、その後の方向がわかるわけもありません。


投資判断は慎重に。





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