ダッフィー船長航海記 / Captain Duffy

2010.5.2 はじめました。
ボクは、おにいさんと、色々なところにお出かけしています。
コメントもよろしくね♪

ロシア海軍黒海艦隊旗艦「モスクワ」が沈没したことで、皆さん大喜びしていますが。。。

2022-04-23 17:41:07 | お船
総じて、ちんけなロシア海軍 的な雑言がありますが。。。

特に日本においては、日露戦争/日本海海戦でロシアバルチック艦隊を撃破大勝したこともあり、ロシア海軍は張子の虎のように言ってますが。。
まず、ロシアバルチック艦隊は約半年かけて地球を半周し、一回も寄港上陸を果たさぬまま、対馬沖で海戦に及んでいます。
この間、連合艦隊では、休養整備訓練によって、最大の戦力を発揮できる体制を整えています。
結果を見れば、勝てて当たり前とも。
しかしながら、ロシア側も相当の命中弾を与えており、なにより、連合艦隊旗艦三笠の電信室を破壊した結果、連合艦隊司令長官の指揮命令が、旗艦から直ちに伝えることができなくなり、三笠から手旗信号で後続艦に伝達し、そこから全艦隊に通信を送ったことも。

仮に、連合艦隊がインド洋に進出して海戦に及んでいたら?
そもそも艦隊が一隻も失われずに航海ができたものかと言うところから始まります。
海戦の勝敗が海軍の全てですが、その結果によって、すべてを判断するのも妄想が過ぎます。



当初段階で沈没を発表している以上、隠ぺい前提の大本営発表とは雲泥の差。
ミッドウェー海戦で空母4隻喪失なんかは、そりゃあ今後の戦況を左右しますから、発表できません。
逆に言うと、発表できるほど、大勢に影響しないといえます。
都合の良い発表と言うのは、国家レベルではよくある話。



弾薬庫というと、戦艦陸奥爆沈で言う弾火薬庫を連想するのでしょうけど、キャニスター方式、VLS方式の今は、必ずしも限定されないし、そもそもロシア語でなんと表現されているのか。。



朝日新聞の記事では
「ロシア国防省は14日、火災により弾薬が爆発し、曳航(えいこう)中に悪天候で沈没したと発表していたが、写真で見る限りは海は荒れているようには見えない。」
とありますが
その写真で見る限りは曳航中には見えませんから、その後の曳航途上、悪天候で沈没したことを否定する証左にはなりません。
この画像だけを見て、波はないなどと言ってる奴は、簡単にフェイクに引っかかるんでしょうね。曳航後の状態もわからずに。
もちろん、天候の影響は少ないだろうという「憶測」が大勢を占めるとしても。
とある気象予報士によると黒海の気圧配置とかで結構な風雨だったそうだが。。


ロシア海軍黒海艦隊旗艦「モスクワ」沈没は、ロシアにとって致命的とか、戦意喪失とか騒ぐ声もありますが。。
旗艦と言っても、護衛艦隊旗艦たちかぜ さわかぜあたりが沈んだとして、海上自衛隊においては、護衛艦1喪失 レベルの問題。 
指揮官や、指揮系統がどうなっているかが問題なわけで。。
昔のように、艦隊が一編成で作戦行動する時代ではありません。



ロシア軍の防空任務の中枢の喪失は大きい?
自艦の防空能力がこの程度ですから、実質的な戦力低下はたいしてないといえます。

逆に言うと、遠距離発射の対艦ミサイルに対する、艦隊防空って、相当な困難が予想されます。
これは、日本の場合、国土防衛上、侵攻して来る上陸艦船撃破には極めて有利であることを示し、
米空母においては、陸地に近づいた作戦は危険であることを示します。



錆びだらけで整備が行き届いてない老朽艦
北方海域での艦船は、痛みも激しくなります。
リムパック初参加の海上自衛隊の艦艇が「船は綺麗だ」と評価されたことを思うと、手入れのレベルと戦力は別です。
1982年12月30日就役と、40年前の建造なので。。。
同時期に建造された、護衛艦 はつゆき 昭和57年3月23日 を考えれば、物持ちが良いことがわかります。
被弾炎上すれば、大概の船はぼろく見えます。


海上自衛隊には、訓練支援艦があって、対ミサイル訓練を積んでいる?。
海上自衛隊の練度は別にして、
アメリカには、訓練支援艦はないわけで。。。


舷窓、、確かに、浸水の要因にもなり、ない方が良いのでしょうけどね。。
本艦の舷窓の位置を見れば、ほほ横転するまで、実際の浸水には至らないでしょうし。
そもそも、日米の艦艇は、駆逐艦が拡大したタイプなので、もともと舷窓に依存しない傾向があるだけ。。。



ロシアは兵士の安全を軽く見ている?
ロシア艦は、入出港時には、ライフジャケット着用し、落水時の安全を高めています。
対して、日米は、海軍なら泳げるやろ レベル。

そして、出回っている画像では
艦上や周囲の海上には人影はなく、死傷者の有無はともかく、ひととおりの救助は完了していることがうかがえます。


そもそも、通常の艦隊の作戦においては、救難艦を随伴することは稀なわけで
一般に、速力の遅い救難艦艇、
それが現場に来援するまでの間、浮いていたわけで。。。


NATOの支援によって、正確な位置が特定されて攻撃?
射程300kmの対艦ミサイルが、音速で飛行するなら約10分。
艦艇が12ktで航行しているなら、約5km移動していますから、ピンポイントの精密攻撃と言うのは違うでしょう。
「この辺」に対して発射し、自律式終末誘導での攻撃なんでしょうね。


対艦ミサイルは、魚雷と異なり、船体に穴をあけて沈める攻撃ではありません。
ホップアップよるなら、甲板にも命中。
弾頭の炸裂による破壊、火災等によって、艦艇の機能喪失。
艦内火災が全艦に及べば、破孔からの浸水による沈没も。


ロシア海軍の装備は対艦ミサイルも対空ミサイルも軍艦もレーダーも無駄に巨大だ?
凝縮能力によるわけで。。
それは科学技術の差の一つとは言え。
同一性能のために、大型化するのは、無駄なわけではないわけで。。。
そして、大づくりの方が、丈夫とも。

以前、ミグ25が北海道に来た時、真空管のコンピュータと馬鹿にされていましたが。。
性能そのものは、西側のものと同等。


ロシアの兵器は旧式?
対艦ミサイルは、1950年代後半には実戦配備されていて、海上自衛隊では1980年代初頭。
太平洋戦争において、飛行機の時代に実戦に寄与しえなかった大艦巨砲主義の戦艦大和、武蔵を大事にしていた日本に、あんまり言われてもと。。

陸上自衛隊だって、半世紀も前の設計による74式戦車が現役です。
およそ部隊と言うものは、常に最新の兵器が揃えられているわけではありません。
その時点で装備されている戦力で、如何に最高の結果を出すかが、指揮管の能力、兵士の技です。


見下して、侮る結果って。。。
日本海海戦の勝利に酔いしれた結果、太平洋戦争で日本海軍が壊滅したわけで。。
まあ、敵味方で色分けした場合、自らを誇り、敵をあしざまに言いたいんでしょうけど。。
太平洋戦争当時、山猿の日本人に飛行機が飛ばせるわけがないと信じられていたアメリカ人が、真珠湾攻撃で目が覚めたとか?
笑い話ではすみません。



2002.10.12 東京港 2002国際観艦式 予行 ロシア、CG011 VARYAG

モスクワの同型艦。
チェルヴォナ・ウクライナ Червона Украина として建造、1995年12月「ヴァリャーク(≪Варяг≫)」に改名。





にほんブログ村


人気ブログランキングへ


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ルーたんの トランプ柄のお... | トップ | クッキーたんの トランプ柄... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

お船」カテゴリの最新記事