2月14日ついに「フランク永井プレミアム・セレクション」が発売になります。
すでに収録114曲はこのブログでも発表してましたが、うち47曲は初CD化された曲です。
そのリストを追ってみると、さまざまなことが蘇ります。まず、Disc1「有楽町で逢いましょう」ですが、フランク永井のオリジナル集(Disc1~Disc3)の1枚目です。著名なヒット曲が含まれています。目を引くのはあまり紹介されない曲のことです。
まず、いきなり「哀愁ギター」。ギターシリーズはいくつもあるのですが、続いて「街角のギター」。そして哀愁といえば「哀愁の海」。聴けば戦後のこの時期の哀愁が漂います。
「ふるさとの風」もいい。ふるさと、といえば「ふるさとの道」はDisc2「君恋し」に含まれます。道の連想で「このみち」もDisc2にあります。Disc1では続いて「夜間飛行」「初恋の山」「若い潮」、そして初出の「お別れしましょう」。フランク永井がデビューして間もない時期の傑作揃いです。
Disc2では、大好きな曲「フランク航路」。これは松竹映画「続々番頭はんと丁稚どん」の挿入歌「初恋ぼんぼん」(A面)の裏面の曲です。独特のムードがあふれ出ています。次に好きな曲「夏の終りに」です。これは1963年暮れに開催された第1回リサイタルのために恩師吉田正が作ったもので、ぜひとも聴いていただきたい曲です。
「めぐり逢い」。めぐり逢いといえば、今回のBoxにはありませんが「夜のめぐり逢い」(1981:SJX-30119-10 松尾和子とデュエット)「そして…めぐり逢い」(2015:OCD-6904-04)「めぐり逢いふたたび」(1982:VCH-20123-15)と歌っていて、続けて聴くのもなかなかのものです。
Disc3「旅愁」は、フランク永井の活躍の終板の時期のものが収められています。20曲のすべてが濃いです。「おまえに」「WOMAN」「マホガニーのカウンター」は私の個人的な1980年代、朝から晩まで時間があればレコードをかけていました。
「東京しぐれ」「東京ワルツ」「生命ある限り」「旅愁」「六本木ワルツ」などは、フランク永井でなければ出せない味を聴かせてくれます。
舞台を降りる直前の最後のシングル盤「あなたのすべてを」は本来カバーなのかも知れないが「…今度逢えるのはいつの日かしら…」のフレーズは、聞くたびに溢れてくる涙をこらえられません。
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