新発売の「フランク永井プレミアム・セレクション」は大好評のようです。これまで数回その魅力を紹介してきましたが、今回はDisc4のカバー・セレクションを紹介します。
とにかく、フランク永井のカバーのうまさは突出していると言ってと思っています。それは歌唱力があるということと、歌の幅の広さです。ジャズから始まって、ド演歌、童謡、民謡、時代物、落語まで挑戦して、どれもが卓越したものです。カバーディスクでは、シャンソン、ジャズ、流行歌に挑戦しているわけですが、裕次郎、アリス、岸洋子、堺正章、松山千春、来住たかおといった面々を歌っています。
「愛の讃歌」といえば、1952年の岩谷時子訳詞で越路吹雪のもの超有名でスタンだーと言えますが、フランク永井のは1961年井田誠一訳詞のものです。LV-186-フランク愛歌うからのものです。岩谷のとは歌詞がことなります。じっくりと聴けばあらたなイメージが愛を膨らませます。
「ラスト・ダンスは私に」は無数の歌手がカバーしています。ここでは岸洋子の「夜明けの歌」とともに196703-SJV-256-恋心~フランク永井とともにから収めています。
「見上げてごらん夜の星を」は坂本九のカバーでフランク永井の歌唱も好まれています。200610-FVCL-025158-Jスタンダード名曲集2枚組としてSONYから発売されたCDからのものです。
「夜霧よ今夜も有難う」「夜明けの街」は石原裕次郎のカバーですが、裕次郎のラフな俳優らしいうたごえの魅力にたいして、プロの丁寧な歌唱が引き付けます。前者は197111-SJX-80-琵琶湖周航の歌からで、同名の曲とともに採用。後者は、198206-VCH-20123-Womanテープ版からのものです。SJX-30142の同名LPには入っていません。
寺尾聡の「ルビーの指輪」はやはりWomanからです。話は飛びますが年末のNHK紅白で唯一印象に残ったのは寺尾が登場してこの曲を歌ったことです。何せ、寺尾のこの曲の映像は採用されて流れているのは1つだけで、今回のNHK映像は超貴重品なのではないでしょうか。
ちなみに、前回に触れた杉良太郎のカバー「めぐり逢いふたたび」もこのテープ版だけに入っている傑作です。次の新企画では、ぜひとも取り上げてほしい曲です。杉良太郎と言えば、フランク永井は「すきま風」をカバーしています。197908-SJX-20146-お前がいいと言うのならに入っています。この盤からは松山千春の「季節の中で」、さとう宗幸の「青葉城恋唄」、アリスの「夢去りし街角」、そして谷村新司が山口百恵に送って大人気の「いい日旅立ち」がこのDisc4に入っています。
フランク永井が小椋佳と組んで作った「マホガニーのカウンター」(198306-SJX-30195)からの作品は、来住たかお「せめて今夜」「スロー・ナイト」です。
戦後の色合い、景色を映した「赤と黒のブルース」(鶴田浩二)「星の流れに」(菊池章子)「ゴンドラの唄」(松井須磨子ら)は、196812-SJX-8-夜霧のブルースから採用されています。
フランク永井ファンの友人から連絡がありました。
196608-SJV-215-あなたに贈る幼き日の歌
196703-SJV-256-恋心~フランク永井とともに
197202-SJX-90-NHKあなたのメロディー
197403-SJX-170-いのち短し恋せよ少女
これらのフランク永井の往年のLPがデジタル復刻されて、曲が発売されているよと言われてました。CS-BOXではなくても、フランク永井の曲がいつでも、だれでも聴けるような時代を迎えています。それでも、CDというメディアで復刻して欲しいという希望の途絶えません。ビクターさんの努力に感謝して、また期待を指定躯体と思います。
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