fu-koの小窓

旅と美味しい物、エンタメとSKIと浦和Redsを愛する管理人・fu-koの記憶代わりの日常記録☆

『尺には尺を』

2023-11-07 | Entertainment

前回のBLOGでも予告してましたが、「シェイクスピア・ダークコメディ交互上演」のもうひとつを観に行ってきました。
「終わりよければ~」は白黒の世界感だったけど、今回の背景は扉のある赤い大きな壁が1枚、舞台上には赤と黒のベンチが一つずつ。そして「終わり~」に比べると照明と音響の演出は多めで、客席通路を使用した演出はありませんでした。

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■STORY■
ウィーンの公爵ヴィンセンシオは突然出立すると告げ、後事を代理アンジェロに託し旅に出る。だが実は、密かにウィーンに滞在したまま、アンジェロの統治を見届ける目的があった。というのも、ウィーンではこのところ風紀の乱れが著しく、謹厳実直なアンジェロが法律に則りそれをどう処理するのか見定めようというのだ。
そんな法律のなかに結婚前の交渉を禁ずる姦淫罪があるが19年間一度も使われたことがなかった。アンジェロはその法律を行使し、婚姻前にジュリエットと関係を持ったクローディオに死刑の判決を下す。だがクローディオはジュリエットと正式な夫婦約束を交わしており、情状酌量の余地は十分にあったのだ。
それを知ったクローディオの妹、修道尼見習いのイザベラは、兄の助命嘆願のためアンジェロの元を訪れる。兄のために懸命に命乞いをするイザベラの美しい姿にアンジェロの理性は失われ、自分に体を許せば兄の命は助ける、という提案をする。それを聞いたイザベラはアンジェロの偽善を告発すると告げるのだが、彼は一笑に付し、「誰がそれを信じる?お前の真実は、私の虚偽には勝てぬ」とイザベラに嘯く。
クローディオの命は?イザベラの貞節は?すべてはアンジェロの裁量に委ねられるのだが、それを知った公爵ヴィンセンシオが動き出す。。。

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「終わり~」と似たようなストーリー展開なので分かりやすく、「男の性(さが)vs.女のしたたかさ」を軸にしていて、人間らしさも感じられるコメディー要素の多い面白い作品でした。

「公爵ヴィンセンシオ」を中心としたお話なので、私的にはクローディオ役の浦井さんの出番が少なくてちょっと残念だったけど、イザベラ役のソニンちゃんが「私の貞節を守るために、どうかお兄様ご自身の命は諦めてください!」と兄に向って堂々と言い放つ(笑)など、コメディタッチなセリフを真顔で熱演していたのがとても良かった♪

◆キャスト◆
アンジェロ:岡本健一、クローディオ:浦井健治、イザベラ:ソニン、マリアナ:中嶋朋子、ヴィンセンシオ:木下浩之

「尺には尺を」フォトコール → Astage YouTube

新国立劇場「尺には尺を」PR映像 → X(旧Twitter)


ホワイエに飾られていた「イザベラ」(左)と「マリアナ」(右)の衣装を着たクマちゃん。かわいい~ 中央の玉座に座って写真撮影OKでした。


映像収録あったので、後日、WOWOWとかで放送されるかな?

そして

この日のチケットを取ったのは「アフタートークショー」に浦井さんの出演が決まっていたから
こちらの劇場で過去約14年間に上演されてきたシェイクスピア作品に皆勤賞の俳優さん3名&舞台監督さん。終演直後で疲れているのに約40分間お喋りしてくれました。

・「舞台監督」という仕事は実際はナンデモ屋さんで、演出家の要望を出来る限り実現できるよう多方面と連携を取りながらいつもバタバタしている。今回の舞台に設置した池の深さも役者さんが落ちた時に水しぶきが客席にかからないよう何度も微調整した。また、池に落ちたあとの衣装の乾燥も舞台監督の仕事だったりする。
・浦井さんは過去の作品で高さ20mの場所に吊るされたブランコに命綱無しで乗った状態で長セリフを喋ったり、かなりの急斜面の壁にある窓に捕まるよう言われ落ちそうになったこともあり、何度も身体をはって来た。
・木下さんは「尺には~」のほうのセリフ量が膨大だからずーっと壁に向かってブツブツ言っていて、このトークショーの出演も「尺~」の前だと本番が不安なので「絶対に尺のあとにしてくれ!」と要望した。
・小長谷さんは「ヘンリー六世」の時には一人で30役演じていたので、単純計算で6分に1回着替えてた。

などなど。今作でのエピソードはもちろん、過去の作品での思い出に残る懐かしいエピソードをテンポの良い会話で繰り広げてくれて楽しかった

 

◇観劇記録◇
新国立劇場 中劇場
S席 1階 13列 67番
<新国立劇場Webボックスオフィス・会員先行先着販売>

どうしても浦井さんのトークショーの日に行きたかったけど抽選に外れてしまい、いちかばちか先着販売にチャレンジ。なんとか上手側の端っこをGETできた
・・・が!!なんと劇場の座席についてオペラグラスをケースから出したら・・・壊れてた。実質7列目だったので比較的舞台が近かったからまだマシだったけど、今後は家を出る前にきちんと確認しないと

今まで気付かなかったけど、劇場内のチケットチェック前の左側の階段を昇った上方に「ギャラリー」があった。ちょっとした休憩スペースもあり、オペラやバレエの衣装展示を間近に見ることができた。私が行った時も誰もいなくて、たぶんほとんどの人がこのスペースの存在を知らないと思う。静かに過ごせるので、今後、早めに着いたらココで時間つぶすのもいいかも

  

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2 コメント

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Unknown (kate)
2023-11-13 22:45:40
WOWWOWに観客席のfu-koさん映ったりしてないかな??
相変わらず席順いいね~。
あ、ソニンちゃんはあのソニンちゃんだった。^^;
確かにあの子しかいないね!
TVでは見かけなくてもこうして舞台で活躍している人は
たくさんいるんだなってこちらで知るよ~。

アフタートークショーもまた面白そうだね!
返信する
To.kateさん (fu-ko@管理人)
2023-11-15 17:30:21
アフタートークショーって裏話が聞けるからおもしろいのよ!
最近はトークショー目当てで日程を決めて抽選申込してたりする( ´艸`)

WOWOWで放送あったら要チェックだけど、かなーり端の席だったからきっと映像には映ってない気がする(;^ω^)
ソニンちゃんはそのソニンちゃんだった??(笑)
「舞台俳優さん=テレビドラマ俳優さん」というわけでもないのよね。
私の推しも滅多にテレビで見ることがないし・涙
でも、テレビで見るより、実際に生の舞台で見られるほうが私は嬉しい~♪
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