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称名寺庭園(1319-1320)

北条一族の金沢実時(北条実時1223-1276)が金沢氏の念仏道場を創建したのが1258年。その後1267年に下野の薬師寺から妙性房審海という学僧を招いて真言律宗の寺とした。そこに日本で最初の私設文庫が置かれたのは1275年と推定されている。1319-1320年に庭園がつくられ、1323年には伽藍の完成をみた。この庭園は浄土庭園とされるもので、京都の法勝寺(1077),岩手平泉の毛越寺(1150)など平安期に多い。ほぼ最後の作例である。間もなく北条氏の滅亡(1333)はあったが、後醍醐天皇、足利氏いずれからも所領は安堵された。戦国から江戸にかけては衰微が続き、1602年に徳川家康が金沢文庫本を江戸城に移したことは打撃だった。その後、1930年に神奈川県立図書館として復興された。1955年からは博物館施設となっている。多数の仏像の多くは非公開だが、惣門(1771年)、仁王門(1818年)、金堂(1681年)、釈迦堂(1862年)など江戸の建築が残る。梵鐘の銘は1301年のもの。ここは鎌倉の東の要衝。金沢北条氏はこの地で鎌倉を守っていたのであろう。交通 京急先金沢文庫駅下車。柴町行きバスで5分称名寺下車。神奈川県横浜市金沢区金沢。

参考 称名寺の写真横浜市の名所にリンク
神奈川県立金沢文庫

東京の名所・史跡
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