ロスチャイルド王国が形成された歴史は興味深い。そのスタートはわずかに18世紀である。ドイツ、フランクフルトでいやしめられていたユダヤ人であったロスチャイルド。古銭の収集、両替、為替手形の割引から、どのようにそのロスチャイルドが、階級を上昇させ大金融業者になったか。ヴィルヘルム公に公の趣味である古銭でとりいり、割引を通じて公の為替手形取引で実績をつくり、さらに公の債券取引で名のある銀行家との間に入っている。さらに背景には、英国の綿製品の輸出、ヴィルヘルム公は自身の傭兵を英国に用立てる、ことがあり、両者の支払いが、ロスチャイルドを通じて結びついたとされる。