REIT(リート)とは、不動産市場に応じて価格が変動する「不動産投資信託」と呼ばれる金融商品であり、安いときに買って高いときに売れば儲かります。
そして、REITは値崩れしにくく利回りが高いと評判ですが、「オススメしない」という投資家の方もいらっしゃるようです。
REITはオススメしないと投資家からいわれる理由をご紹介しましょう。
REITはパンデミックに弱く、オススメしない
REITはオススメしないといわれる理由は様々ですが、最近では新型コロナウイルスなどのパンデミックに弱いことが挙げられるようです。
REITには、アメリカやイギリス、オーストラリア、カナダ、フランス、ベルギー、日本、韓国、シンガポールなど、先進国のREITの動向を示す「S&P先進国 REIT指数」という指標があります。
はじめての新型コロナウイスルの感染者が確認されたのは2019年12月ごろであり、その頃の「S&P先進国 REIT指数」は300程度でしたが、2020年4月には190程度まで下がっています。
新型コロナウイルスなどのパンデミックの影響を大きく受けることが、REITはオススメしないといわれる理由のようです。
しかし、パンデミックに弱いのは、REITに限りません。
たとえば、2019年12月ごろのダウ平均株価は2万8,100ドル程度でしたが、2020年4月には2万3,700ドル程度まで下がっています。
よって、REITはパンデミックに弱いことを理由にオススメしないといわれるものの、それはREITに限らず、全ての金融商品に該当することかもしれません。
REITは分配金が減り、オススメしない
REITがオススメしないといわれる理由に、分配金が減ることが挙げられるようです。
分配金とは、株式の配当に該当します。
REITは、証券会社などで購入できますが、発行するのは投資法人、または資産運用会社などと呼ばれる会社です。
投資法人が発行するREITをJ-REITと呼び、投資家がJ-REITを購入すれば、その代金を受け取った投資法人は、オフィスビルやマンション、商業施設、ホテルなどを売買、または賃貸しつつ利益を得ます。
そして、得た利益から投資家に分配金を支払います。
また、資産運用会社が発行するREITとは、投資信託として販売されているREITであり、投資家がそのREITを購入すれば、資産運用会社は世界各国のREITを売買しつつ利益を得ます。
そうして、得た利益から投資家に分配金を支払います。
しかし、分配金は必ず支払われるわけではなく、場合によっては支払われないこともあります。
分配金が減る理由は、投資法人の業績悪化、または資産運用会社の運用成果の低迷です。
たとえば、新型コロナウイスルによるパンデミック時はホテルの需要が減りましたが、ホテルを多く保有する投資法人は収益が減り、投資家に十分な分配金を支払えませんでした。
また、資産運用会社は思うような運用成果があがらなければ、繰上償還という形でそのREITの運用を停止することがあります。
運用成績の悪化を原因として繰上償還されるような状況であれば、当然ながら分配金は期待できません。
よって、REITはおすすめしないといわれるようです。
このほかにも、発行元が破綻しつつ大きく値下がりすることがある、金利や為替の影響を受ける、割安感がない、アクティブ型は手数料が高いなど、REITは様々な理由によりオススメしないといわれます。
REITがオススメしないといわれる理由は、私が運営するサイト「誰でもわかる不動産売買」で公開するコンテンツ「REITはやめとけといわれる理由」にて詳しくご説明中です。
同コンテンツでは、REITはオススメしないといわれる17の理由をご紹介しています。
REITにご興味のある方がいらっしゃいましたら、ぜひご覧ください。それではまた次回の更新でお会いしましょう。不動産のあいうえおでした。