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固定資産税は何年目から安くなる?

2022年08月21日 | 固定資産税

固定資産税といえば、家屋や土地などの不動産を所有することにより課される税金であり、新築の購入後は大きな負担となります。

そこで気になるのが、固定資産税は何年目から安くなるかという点ですが、家屋であれば木造や鉄骨鉄筋コンクリート造などの構造によって異なり、土地の固定資産税は、何年目から安くなるなどの概念はありません。

不動産の固定資産税は何年目から安くなるかご紹介しましょう。

木造は16年目または8年目で、鉄骨鉄筋コンクリート造は26年目で固定資産税が半額程度になる

まずは、一戸建てなど、木造家屋の固定資産税は何年目から安くなるかご紹介しましょう。

木造の家屋の固定資産税は、延べ床面積1平方メートルあたりの再建築費によって、何年目から安くなるか異なります。

再建築費とは、その家屋と同一の家屋を同一の場所に新築するために必要となる費用であり、延べ床面積1平方メートルあたりの建築費が高額な家屋は、1平方メートルあたりの再建築費も高くなります。

反対に、延べ床面積1平方メートルあたりの建築費が安価な家屋は、1平方メートルあたりの再建築費も低くなります。

そして、1平方メートルあたりの再建築費が高額な木造家屋であれば、築10年目で6割程度まで、築16年目で半額程度まで、築20年目で4割程度まで、築30年目で3割程度まで、築35年目で新築時の2割程度まで固定資産税が安くなります。

これに対して、1平方メートルあたりの再建築費が安価な木造家屋であれば、築8年目で半額程度まで、築15年目で新築時の2割程度まで固定資産税が安くなります。

新築時の2割程度まで固定資産税が下がれば、築年数が経過してもそれよりは安くなりません。

一戸建ての固定資産税は何年目から安くなる?

つぎに、マンションなど、鉄骨鉄筋コンクリート造の家屋の固定資産税は何年目から安くなるかご紹介しましょう。

鉄骨鉄筋コンクリート造の家屋の固定資産税は、築10年目で6割程度まで、築26年目で半額程度まで、築40年目で4割程度まで、築60年目で新築時の2割程度まで安くなります。

そして、2割よりは下がらず、その鉄骨鉄筋コンクリート造の家屋が建物として機能する限り、固定資産税が課され続けることとなります。

マンションの固定資産税は何年目から安くなる?

最後に、土地の固定資産税は何年目から安くなるかご紹介しましょう。

土地の固定資産税は、購入から何年経てば安くなるなどはなく、周辺の地価によって上がったり下がったりします。

たとえば、近くに駅やバス停などができれば地価は上昇しますが、地価が上がれば、土地の固定資産税も高くなります。

反対に、周辺の景気が悪くなれば地価は下降しますが、地価が下がれば、土地の固定資産税も安くなります。

これは、一戸建てやマンションなどが建つ土地も同じであり、その土地に建つ建物が老朽化しても、土地部分の固定資産税が安くなることはなく、周辺の地価によって税額が変動します。

不動産の20年後の固定資産税は、私が運営するサイト「固定資産税をパパッと解説」で公開するコンテンツ「固定資産税が安くなるのは何年から?」にて詳しくご説明中です。

同コンテンツでは、今回ご紹介した家屋の固定資産税の詳細な下がり具合をご確認いただけます。

固定資産税は何年目から安くなるか気になる方がいらっしゃいましたら、ぜひご覧ください。それではまた次回の更新でお会いしましょう。不動産のあいうえおでした。

固定資産税が安くなるのは何年から?


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