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初めて明石市立天文科学館を見たのは20年以上前。
JRの車窓から見えるその灯台にも似た建物が、子午線の街明石を象徴するタワーであることを知りました。鳥取へ向かうスーパーはくとの車窓から見えた、明石市立天文科学館に行ってみたい!と途中下車したい衝動に駆られました。
初!明石市立天文科学館。
明石観光協会のガイドさんと一緒の場合、展望室だけは無料で見学できるそうです。
明石市立天文科学館は1960(昭和35)年6月10日に開館
日本標準時が制定されたのは、1886(明治19)年のことで明治21年1月1日午前0時0分に、内閣省地理局観象台から全国の電信局に通報され、日本標準時が使用されはじめたとのことです。
私が初めて明石市天文科学館を見たのは1995年。
神戸の大震災の2日前でした。
神戸・三ノ宮に宿泊し鳥取県へ用事があり日帰りで鳥取へ行き
大震災の前日大阪・伊丹空港から札幌へ戻り、翌朝、大震災のニュースをテレビで見てびっくり。
昨日までいた街が大変なことに。。。
明石へ旅したいと思ったのに、それを遂行するまでに7年ほど月日がかかったのです。
2002年7月、私は明石へ初めて観光で訪れました。
明石海峡大橋が完成していたため、そちらに気を取られ明石海峡大橋を渡って淡路島を超え徳島まで行っちゃいました。(笑)
そのためその時は天文科学館には行けず旅が終わり、4年前のあいたい兵庫の旅で姫路と明石を回るプランを計画、明石へ再訪したのでしたがなんと、休館日。3度目の正直?初天文科学館です。
東経135度子午線が明石を通る。
1910(明治43)年。
最初の子午線標識は教育勅語発令20周年記念事業として計画され子午線の通過地点に標識を建てることを最初に考えたのは、明石郡小学校長会の人々で、、参謀本部の測量地図にもとづいて、相生町の国道筋(現在の明石市天文町2丁目)と、平野村黒田(現在の神戸市西区平野町黒田)の県道脇の2か所に建てらられたそうです。
月照寺
〒673-0877
兵庫県明石市人丸町1-29
http://www.hitomarusan-gesshoji.jp
1928(昭和3)年。
「天体観測にもとづく天文経度によって建てるべき」と考え、その年の夏に1か月かかって明石中学校の校庭で、天体観測を実施、その結果、天文経度の135度子午線は、明石の名勝人丸山の月照寺境内を通ることが判明。
月照寺には豊臣秀吉がくぐった伏見城の門が移築されてあります。
柿本人麻呂の和歌「明石大門」の歌碑があります。
「ともし火の明石大門に入らむ日か漕ぎ別れなむ家のあたり見ず」
人麻呂が大和から明石海峡を西へ下っていくときの歌で、振り返っても都も家族の家も見えない、という不安さと寂しさが入り混じった人麻呂の心中が偲ばれます。
元和4年に明石城築城に伴って、柿本神社とともに移ってきたそうです。
歌人だけでなく朝廷からも崇敬を受け、寺内に国の重要文化財に指定されている「桜町天皇宸筆と一座短籍」や明石市の指定文化財である「三十六歌仙と和歌式紙」などがあるそうで、境内には人丸観世音菩薩像が安置されています。
豊臣秀吉がくぐったという伏見城の門がそのまま移築されて現存しています。
檀家になるのは破格のお布施が必要なお寺でもあるそうです。
1930(昭和5)年
月照寺の正面に新しい標識、当時としては斬新なデザインの上部に日本(あきつ島)の象徴であるトンボ(あきつ)が取り付けられていたため「トンボの標識」として1960(昭和35)年に完工。
1930年6月10日
「時の記念日」に天文科学館が開館。
東経135度日本標準時子午線の標識を兼ねた地上54mの展望塔と、当時としてはめずらしいドイツ民主共和国(東ドイツ)の大型プラネタリウムを持つ「時」と「宇宙」を展示する科学館が生まれたそうです。
明石天文科学館のトンボの標識前から子午線が月照寺の門前まで続いています。
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シゴセンジャーが可愛い💛
14階から見る明石海峡大橋の眺望は絶景です。
明石海峡大橋、夢の懸け橋が掛かるずっと以前に、すでに明石市天文科学館が存在していたことに驚きました。
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明石市天文科学館が半世紀以上前に存在し、子午線の正しい位置を知るための計測にも膨大な時間を費やし、熱い想いを大切に守ってきたことにも感動しました。
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子午線上に並ぶ国の都市の時間もわかるようになっています。
今回の旅で知らなかった明石のいろんなこと。
改めて明石という街の素晴らしさに触れられました。
播磨エリアはみんな姫路に惹かれ、姫路を旅するのですが、私はなぜか、姫路より明石に惹かれ、播磨なら明石と思う気持ちが強く、それはもしかしたら私の先祖が明石に縁があるのかな?
人は生まれ変わって前世の記憶を失っても何かに導かれ、時空を超えてゆかりのある場所に呼ばれるのかもしれない。
いろんな場所を無作為に旅しているのですが、毎回、旅で何かしら自分とLinkするのです。
あ、私はこのためにここに来たんだ!それが旅の醍醐味でもあります。
明石海峡大橋に行きたい!
その気持ちから東播磨を担当エリアにしていただいた今回のひょうごの別品旅。
ご縁とは、偶然ではなく必然だなと思いました。
東経135度の明石、子午線の街。子午線は日本標準時子午線
子午線への明石の方の熱い思いを感じる旅でした。
私が住んでいた札幌は北緯43度線を大切にし、こだわっている街でした。
札幌北緯43度、明石東経135度。
高知県高知市に33度にこだわった東経133度北緯33度の地球33というスポットがあります。地球33番地とべろべろの神様/高知とうどん県の旅
ブログ記事はこちら
JRと山陽電鉄が走るのも展望室からもよくみえます。
札幌在住時にたまたまたJRの車窓から見た明石天文科学館に一瞬で惹かれたのも偶然ではなかったのですね。
明石にはご縁があるので、またいつか再訪したいと思います。
ひょうごの別品な体験を東播磨、明石、加古川、高砂でできました。
何度来ても面白い!兵庫県。ガイドさんと歩くと旅が数倍楽しい♪
知れば知るほど知りたくなる、別品体験ができる兵庫県。
明石市立天文科学館
http://www.am12.jp/index.html
〒673-0877 兵庫県明石市人丸町2−6
078-919-5000
営業時間: 9時30分~17時00分入館できるのは午後4時30分まで)
月曜日、第2火曜日、年末年始
※月曜日または第2火曜日が国民の祝休日と重なるときは開館し、その翌日が休館
明石観光協会
http://www.yokoso-akashi.jp/index.html
別品ひょうご体験旅♪東播磨の三都市をめぐるべっぴんな旅(加古川市・高砂市・明石市)★目次
まとめの目次はこちら
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