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その霧島酒造産の宮崎県都城市にある本社工場を取材させていただきました。
(6年連続1位)
社名と焼酎の銘柄「霧島」の由来は、宮崎県と鹿児島県の県境にそびえる霧島山から。
本社工場の煙突も霧島山を思わせる雰囲気を醸し出しています。
霧島酒造の沿革
1916年(大正5年)、創業者の江夏吉助(えなつ きちすけ)が都城で芋焼酎の製造を始めたのが会社の起源。
1955年(昭和30年)、工場近くで掘り当てた天然水を「霧島裂罅水」(きりしまれっかすい)と命名し、それ以降は一貫して「霧島裂罅水」で仕込んだ焼酎を中心に作り続ける。
2代目の江夏順吉は学者肌の人物で自ら焼酎のブレンディングや蒸留機の改良などに取り組、機械化の現体制を作り、3代目の現社長は高品質路線を継承しつつ、芋焼酎の臭みを押さえた新商品「黒霧島」の開発と営業拡販に努め、2012年から焼酎の売上日本一を6年間維持。
3代目の現社長、江夏順行氏のお話をお聞きできました。
現在の霧島酒造は宮崎県を代表する企業に成長しています。
江夏社長
霧島酒造は農産物の加工業であり、6次産業で地場産業であり地域企業そのものである。
霧島酒造の本格焼酎は99.4%芋。
自然の甘さは芋に勝るものはない。
水は「霧島裂罅水」(きりしまれっかすい)
霧島酒造の経営理念は「品質をときめきに」。
2017年は101ブランド創年元年。
料理を盛りつけた時こそ、魯山人の器はその本来の美しさを見せてくれる。
魯山人の言葉から、ガラスびんの内部をメッセージとして出していく。
霧島酒造を数値でみる
・230億の地方交付税 の納付
・従業員数 560名 (繁忙期はさらに200名~250名の臨時雇用)
江夏社長の宮崎愛がとにかく熱い!
宮崎県を背負って立つ気持ちが日本一の売り上げを連続継続しているのだと納得できました。
お話がとにかく面白くて、熱い人物であることがよくわかります。
☆江夏社長と記念撮影
記念撮影の後は早速、本社工場を見学させていただきました。
6年連続売上日本一の焼酎はどうつくられるのか?
焼酎の製造過程
①芋の選別製麹・一次仕込み⇒②芋蒸し・二次仕込み⇒③蒸留⇒④貯蔵・熟成⇒⑤ブレンド
霧島酒造には杜氏はいません。
杜氏の代わりに各銘柄ことにブレンダーを置き、ブレンダーが味を守っています。
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選別・検査をクリアした黄金千貫は、丁寧に洗浄され、人の手によって適当な大きさにカット。
「芋蒸し工程」で、蒸しムラがでないよう、均一の大きさにそろえ、その際に見つかる細かい傷も見逃さず、ひとつひとつ手作業します。霧島酒造では先代でいち早く機械化をすすめているため人手がもっとも多い工程となるそうです。
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本格焼酎「白霧島」をはじめ、霧島酒造でつくる、いも焼酎の原料となる甘藷(かんしょ=さつまいも)は、南九州の肥沃な土壌を活かして栽培する 「黄金千貫(こがねせんがん)」という品種。
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契約農家や公共の研究機関と協力しながら、 完熟たい肥を用いた有機栽培などに取り組み、その研究に絶え間ない努力を続けているそうです。
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「製麹(せいきく)」は、蒸米に種麹を散布し、約2日間かけて生育させる工程。
酒質を左右し、焼酎づくりでもっとも重要とされる「製麹」を霧島酒造では、ひとつひとつの作業に、創業以来研究を重ねた技術を注ぎ込んでいるとのこと。
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「一次仕込み」は、麹と霧島裂罅水を原料
厳しい温度管理で5日間かけ、「酒母(しゅぼ)」ともいわれる一次もろみができる。
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「芋蒸し 」
「芋蒸し」では、「黄金千貫(こがねせんがん)」を「連続芋蒸機」により、蒸してから冷ます作業を一連の流れで行う。理想的な蒸し上げ温度で蒸した後、ベルトコンベアでゆっくりと運びながら芋を冷まします。
1工場で1日80トン
ベルトコンベアを流れる芋が美味しそうで「食べたらどんな味ですか?」思わず聞いてしまいました。
食べても美味しいそうです。
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酒母を二次もろみタンクに移し、蒸したさつまいもと霧島裂罅水を加える。
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この工程は、盛んに酒母がアルコールを造り出し、生じた二酸化炭素がもろみの表面で泡をたてる。
でんぷんの糖化とアルコール発酵が同時に起こるため、この発酵は並行複発酵言われるそうです。
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8日間ほど経過すると、アルコールと芋のほのかな香りを漂わせた二次もろみが完成。
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昭和53年に開発された江夏式横型蒸留機「E-Ⅱ型」は、今も霧島酒造の本格焼酎の味わいを守り続けているとのこと。
二次仕込みでできあがったもろみを蒸留機に移し、蒸気を吹き込みながら攪拌(かくはん)すると、アルコールと水が蒸発。これを冷やして集めた液体が焼酎の原酒。
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蒸留工程
もろみからアルコール分を取り出す工程。
もろみを蒸留槽に入れ、高圧蒸気を吹き込みます。
36度くらいの原酒が出来上がります。
「蒸留」の初期段階に留出される、アルコール濃度の高い原酒は「初垂(はなたれ)」
「蒸留」の終了段階に留出される、アルコール濃度の低い原酒を「末垂(すえだれ)」
原酒のよさを引き出して「あまみ」「うまみ」「まるみ」を持つ焼酎に仕上がるまで何度も調合するそうです。
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芋焼酎は臭いと言われていたけれど、お湯で割らないと匂いは全然気にならないし、すっきりと甘く宮崎県の郷土料理にはもちろん、お料理のジャンルを問わずに合うお酒であると思いました。
ガラスびんに霧島を詰めるびん詰工場へ
焼酎の製造工場から、ブレンドした焼酎をガラスびんに詰める作業を見学のために敷地内を移動します。
巨大な霧島酒造さんは移動もこれまた大変。
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びんの洗浄作業からびん詰め作業。
一升瓶はリサイクルびんがつかわれているそうです。
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霧島酒造さんは環境問題の取り組みのひとつとして、資源の有効活用に努めているそうです。
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霧島は焼酎の種類が違っても同じびんを使っているということもうなずけます。
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ガラスびんの大きさでレーンと場所が異なるとのことで、1.8リットルのあとは900mlのびん詰作業をみせていただきました。
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白、黒、赤、が詰められます。
こちらの900mlびんが第13回カラスびんアワード特別賞受賞のガラスびんとなります。
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霧島酒造株式会社 黒霧島・白霧島・赤霧島 (900ml)
様々な消費嗜好を見据え、ほのかな芋の香りの中にも味わいのある芋焼酎を独自の製法により商品化され、多くの焼酎ファンを獲得されました。
さらに、原材料と味わいを「黒・白・赤」の色調と連動させたブランド展開により、本格芋焼酎のイメージアップと新たな飲用機会の拡大に尽力されました。
これらの取組みと日頃からのガラスびんへのご愛顧に感謝を込め、日本ガラスびん協会特別賞に選定させていただきました。
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いろんな酒蔵を見学しましたが
杜氏がいない。敷地が広大。地産地消や地域経済を担う。
など、いろんな面で独自の視点を持ちつつ、環境問題や、地域経済の活性化も考えた素晴らしい企業だと思いました。
霧島で獲れる食材の芋(焼酎)を愛する心。
大量生産しコスト削減できるところは徹底削減しつつも、マンパワーが必要な部分は手厚く保護する。
900mlびんは華やかを感じるデザインではないのに、中身が入ることで華やかになり、ガラスびんの良さをも高める商品を造る。
「質実剛健」がまさに霧島酒造の白霧島、黒霧島、赤霧島、あかね霧島です。
私は焼酎は苦手でしたが、霧島だけは好きになります!そんな気持ちを持てた工場見学でした。
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創業 大正5年5月
設立 平成26年3月28日
平成27年4月1日、霧島ホールディングス株式会社の完全子会社になりました。
本社
宮崎県都城市下川東4丁目28号1番
TEL.0986(22)2323
FAX.0986(25)8474
宮崎県都城市下川東4丁目28号1番
本社増設工場
宮崎県都城市下川東4丁目5869番1号
志比田工場
宮崎県都城市志比田町5480番地
志比田増設工場
宮崎県都城市志比田町5657番地
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