2017年11月は2泊3日で宮崎県へ旅し一度東京に戻り、また翌日福岡県と大分県へ旅をするという、3泊5日の九州の旅となりましたが、プレスツアー福岡県と大分県の旅の記録となります。
夕食 JRおおいたシティ4階「とよ吉」
JR九州プレスツアーは福岡空港から入り、福岡県で唯一視察した場所がこちら、平成29年北九州豪雨で被害の大きかった朝倉市です。福岡空港からはJR九州バス「RED LINER」で移動です。
途中、バスの車窓からもまだ被害の爪痕が残る場所が見えました。
被害は大きかったけれど、現在は元気に復興中!
平成29年北九州豪雨
7月5日(水)の昼頃から夜にかけて、福岡県から大分県にかけて観測史上最も多い記録的な雨量を観測。(整備局管内で初めて「大雨特別警報」が発令)。日田雨量観測所では、日降水量336mmを記録し、平成24年九州北部豪雨(7/3)の時と比べると、累加雨量は約2倍を記録。
九州北部の3水系(遠賀川、筑後川、山国川)では、氾濫危険水位を超える洪水が発生し、3観測所では観測史上最高水位を更新しました。甚大なる被害でしたが復旧はだいぶ進んで朝倉市も元気を取り戻しています!
三連水車の近くには道の駅のような物産館もあります。
三連水車の里あさくら
特産品として名高い博多万能ねぎをはじめ、朝倉産野菜・果物・地元の特産品・惣菜などを多く取り揃えている物産館。
【営業時間】 8:00分~18:00分(12月~2月は17:30まで)
【休業日】 年末年始/12月~2月の第3木曜日
今年の三連水車は今年のお仕事は平成29年10月13日に終えました。
来年6月17日にまた回り始めるそうです。
6月17日 から 10月中旬 まで(水稲作付期間)
【所在地】
朝倉市菱野(三連水車)
【概要】
約220年前、自動回転式の重連水車が設置され、日本最古の実働する水車として全国的にも有名。
平成2年には「堀川用水」とともに国の史跡に指定。
地元の職人によって水車は5年ごとに作り替えられ、その技術を継承してるとのこと。
山田堰
寛文2年(1662年)に旱ばつが地域を襲ったことから生活の窮乏から脱出するため開田への希望が高まり、旱ばつの被害を防止して安定した生活を確保する為に筑後川の水を引き入れるより他に方法はなかったため山田井堰や堀川が誕生したそうで、水を送る仕組みはコーヒーのサイフォンと似た原理とのこと。
築後川の水を堀川用水に取水するも一部は土地が高かったので自動回転式の重連水車が設置されたそうです。
各水車の水の供給面積
・「菱野三連水車(13.5ha)」
・「三島二連水車(10.5ha)」
・「久重二連水車(11ha)」
平成20年北九州豪雨の後の三連水車の被害の様子です。
朝倉市の被害は大きかったけれど、三連水車本体の被害はほとんどなかったそうです。
朝倉の三連水車は先人たちの知恵。
三連水車を守りたい!熱い思いで語ってくださった姿が印象的でした。
風車を止めているネジの役目をするのは竹。
竹は新しいものは硬いけれど、古くなると簡単に壊れるので便利な素材なのだそうです。
傾斜堰床式張堰といい、川の流れに対して斜めに作られている国内唯一の堰。
江戸時代からの原型を留めている優れた技術。
山田堰と水路はアフガニスタンで農業のための用水路建設のモデルにもなったそうです。
3連水車をはじめとした七連水車を維持するのはなかなか高額で大変ですが、先人が守ってきて技術を今後も大切に守っていくという熱い思いにまたいつか、三連水車が稼動しているときに見てみたい!と思いました。
朝倉三連水車
http://www.city.asakura.lg.jp/www/contents/1297835328630/index.html
〒838-1305 朝倉市菱野
お問い合わせ
Tel:0946-52-0531
Fax:0946-52-0531
山田堰土地改良区
アクセス
西鉄バス「菱野」下車、徒歩約5分
利用可能時間
6月中旬~10月上旬稼動(農繁期)
途中、大きな柿を販売しているおばさんに出会いました。
九州の富裕柿は本当に大きい!
帰りは無人になっていて、一個でいいから売ってと交渉したかったのに残念。