コダワリの女のひとりごと

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『西麻布あうぐーり』ジャズを聞きながらフュージョン料理

2010-11-22 | 食 懐石・和食

名店が数多くある西麻布界隈に、和食とイタリアンをコラボさせたフュージョン料理を提供するお店が10月4日に西麻布にOPENしたと知り訪問。

イタリア語の「Auguri ! ⇒おめでとう」を日本語にし「あうぐーり」と名づけたそうです。

若者が集う六本木エリアとさほど離れていないのに、西麻布、広尾、という立地は大人が集うイメージで、ちょっと敷居が高く高級なイメージの場所。予約した7800円のコースで大丈夫かな?と心配しつつ訪問。

フュージョン=多国籍というイメージだったけれど、あうぐーりさんは隠れ家的な場所で和食を元にイタリアのエッセンスを取り入れた料理とのこと。

7,800円、9,800円、11,800円のコースと、大人向けな立地にしてはお値段がお手頃です。
(全コース前菜四点盛り、ブリュレ、お造り、タジン鍋、焼き物、ご飯、デザートの7品、食材が変わるそうです)

スパークリングワインがあったので、食前酒は私も相方もスパークリングワインをお願いしました。

コースがお得な場合、ドリンクが高め設定だったりするけれど、ドリンクのお値段もお手頃設定で良心的です。

ある程度飲んでから写真を撮ってないことに気づき、慌てて撮影したスパークリングワイン。

■前菜、4品盛合わせ
・才巻海老の白和え
・水菜と湯葉の米沢牛巻
・フォアグラのチーズのフリットに無花果ジャムを添えて
・ペコロス炊き合せ

おしぼりは檜の香り。素敵な折敷と豪華な器に、手の込んだ前菜が登場、後のお料理が期待できます。

■牡蠣のブリュレ


牡蠣を追い鰹と同じ手法で出汁をとり、生クリーム使ったブリュレ風に仕上げた茶碗蒸しといった感じ。

牡蠣の出汁がほどよく効いた、焼き牡蠣とキャビアを載せた豪華な一品。

相方は次のお造りにも合うように、「中々」という麦焼酎にチェンジ。

グラスが切子で登場。こだわってます。

アルコールが苦手な私は、泡の後はいつものようにソフトドリンクにチェンジ、ジンジャーエール。

■お造り(鱸、鯵、メジナ)

・スズキはもみじ、アジは大葉、メジナは柿の葉が敷かれていました。

三崎の漁師さんが知り合いで、直に仕入れているそうです。

APECの時のお魚も同じ漁師さんが提供したそうなので、オバマさんと同じお魚を私たちも食べたのかもと店長さん。

季節感が見事にお皿に盛り込まれています。

千葉の老舗の醤油蔵のみおつくし、亀戸にある味噌蔵の味噌を使った梅味噌、天草の塩が添えられていました。

添えられていた山葵が美味しくて、お酒の肴にした相方。

私は山葵が美味しくて辛いといいながら、そのまま食べちゃいました。

■揚げ物三種 (ダルマイカ、アボガド、カサゴ)

レモンと天草の塩が添えられていました。

素材の味を大事しているので、天草の塩を使うと素材の旨みを一層引き立てます。

お皿が見事で惚れ惚れ。蒔絵の角皿が豪華絢爛です。

シェフが2ヶ月かけて揃えたという器の数々はどれも素晴らしく、またシェフのお料理の脇役として華を添えています。器を眺めているだけで幸せな気分。

アボガドの天ぷらを添えるというのも心憎い。

ダルマイカは内臓入りで、コクがなんとも言えず美味しかったです。

■焼き物  米沢牛とリーキ、すだちを添えて

リーキを初めて食べた気がしたけど、ポワロー葱とも呼ぶと聞いて、どこかで食べた気がする。

腕くらいの太さある葱とのことですが、シャキシャキとした食感もよく甘さがあり美味しかったです。天草の塩とすだちの香りが、米沢牛の旨さを引き立てて素敵なコラボ。

素材がよく豪華な食材も使っていながら7800円とは驚きのコスパです。

素材の味を活かした味付けは、薬味やお塩で自分好みで変化させて食べられるので、素材そのものを味わいたい私たちには好みの味付けでした。

火入れもなかなかよかったです。欲をいえば包丁の入れ方を研究していただくと、お造りもお肉もより一層美味しくいただける気がしました。

私の3杯目はカンパリソーダ、炭酸を多めにしていただきました。 

珍しいプラチナ色のお椀

飯椀も素敵

■ごはん 名古屋コーチンと人参、牛蒡、温海カブの炊き込みごはん

山形の山間部で取れる伝統的なカブ、温海カブと生姜、冥加といった和の薬味とともに、イタリア料理によく使われるパセリとセルフィーユといった香草で味付けられた炊き込みごはん

■椀 松茸と三つ葉のお吸い物

ほのかに香る松茸が名古屋コーチンの炊き込みご飯とマッチ。

2杯目は玉子かけご飯にするとよいとお聞きし、お腹一杯でしたが2杯目に挑戦。

名古屋コーチンと玉子で親子ゴハン。玉子も多分コダワリの玉子なのでしょう。

プルンとした鮮度のよい濃い黄身でした。

 本当にいい素材は、香辛料も香味料もほとんどいらず、塩だけで本来は食べられるもの。

シェフ井上氏の素材に関するこだわりや、器選びには共感できるものがたくさんありました。

 

■デザート (栗のジェラート 豆腐と無花果のレアチーズ)

栗のジェラートは昔懐かしい胃味。。。郷愁を誘いました。

豆腐のレアチーズと無花果のジャムがほどよく、甘さもスッキリしていました。

井上シェフがご挨拶に来てくださいました。

思ったより若いシェフと店長でビックリ。最近のシェフも板さんも皆さんお若いです。(私たちが年取っただけかも?)

 

最後にほうじ茶をいただきました。

店内はレストランというよりバーのようなムーディな空間。

内装のコンクリートの打ちっぱなしや、掛け軸を使ったオリエンタルな内装など、イタリアンモダンを意識しているのかもしれません。

ちなみに、店内で流れるBGMはフュージョンではなくジャズでした。フュージョン(ケニーG)が好きなのでフュージョンも合うのではと思った。

隠れ家に潜むイメージで、入り口はわかりずらいようになっているそうです。

店長とシェフがお見送りしてくださいました。

シェフの写真は撮影したのに、イケメン店長さんを撮影してませんでしたわ。

OPENしたばかりの若いお店は今後が期待できます。

接待に使われる方が多いそうですが、おしゃれな西麻布という立地にあり、クリスマスからバレンタインデーに向けて、恋人や大切な人と過ごす場所としておすすめです。

 西麻布あうぐーり

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